こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
三連休の中日となる今日は、「つるみ川60kmみちくさウルトラマラソン」に出場してきました。
前日夜から気分は重く、当日朝の足取りも重く、漂う「なんでこんなものにエントリーしてしまったんだ…!」感。
「そんなことしている時間があったら仕事しろ」
というご批判はご尤もだと思うのですが、忙しい経営者とかも過酷なトライアスロンに挑戦したりしますし、こういうものがきっと身の肥やしになんだと思うんですよ。たぶん(半信半疑)。
フルマラソンは2008年に当選した東京マラソンで完走しているものの、それ以上の距離はもちろん初めて。
そしてここ2週間は議会日程中で極度に忙しく、悪天候もあって文字通り1秒も走っていないという状態でこの日を迎えることができました!
いろいろなものに悪態をつきたい。自業自得だけど。
さらに神様の出血大サービスで、この日は10月とは思えない異例の最高気温30℃超え真夏日。誇張ではなく影一つない河川敷で直射日光を浴びながら走り続けていると、体感気温は35℃を超えていたような気がします。
長距離走をするにはこの上なくアゲンストなコンディションで、心の準備も整わぬ間に午前8時レーススタート。
30キロ以降、10キロ毎に私の悲鳴を録音しておきました。人間のダメなところを聴きたい方はどうぞ!
番外編:つるみ川ウルトラマラソン60km実況中継! – 音喜多駿https://t.co/OXsIjTBlxp#Voicy
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2018年10月7日
30km以降は10kmにVoicyに声で感想を吹き込んだりしていたのですけど、結論から言うと完全に死にました。
まず中盤、ゆっくり走っているのに気温&直射日光で完全に体力ゲージがゼロに。エイドが6~8km毎くらいにあるんですが、そこでお腹が苦しいくらいガブ飲みしても速攻で唇が乾く。
エイド以外でペットボトル飲料を6本購入して消費したと言えば、どれだけの発汗量かご想像がつくと思います。ちなみにスタートからゴールまで、トイレに行きたくなることは一度もありませんでした…。
ちんたら走れば40kmくらいは持つかなあと思っていた足も、35キロくらいで死亡。そこからはもう歩いたり走ったり。この時がお昼すぎで暑さもピーク。
この手前くらいの40km前後が一番精神的に辛かった…。次のエイドステーションでリタイアしようと半ば心に決める。距離表記も444だし、不吉過ぎるだろ。
ただ人間とは現金なもので、ここまでくると50kmまでは行きたいな、行けるかな?と思うわけであります。
あとエイドでもらった飴をなめてみたら、精神状態が超回復。糖分が不足すると人間は思考がネガティブになると言われますが、それはけっこうガチなんですね。
飴を舐めながら歩いたり走ったり(ほぼ歩いてた…)しながら、ようやく50kmに到達。もうこのあたりでは、油断するとどこかの筋肉が攣る状態。
ストレッチしようにも、伸ばそうとした反対側の足が攣るからできないというギャグみたいな状態に(笑)。いや、笑えないけど。
ちょっと止まって休もうにも日陰を探すのに一苦労という状態が続いてきましたが、ここから夕方になって急激に日差しも和らぐ。少し楽になってきたぞ!
と思ったら、55km手前で右足の豆が潰れた模様。右足を地面につく度に激痛が走り、さらにスピードダウン…。
制限時間は9時間で17時まで。50kmの地点で16時前だったので、歩きではもう間に合わない時間だったものの、最終リタイアポイントを超えていたので最後まで走らせてもらえることに。
まあもう走るというか、最後はほぼ全部歩きで、腕を大きく振ってその推進力と気力だけで前に進んでいる感じ。
とっぷり日も沈んだ頃、スタート地点が見えてきて…最後くらい走ろうと気合を入れて…
ゴォォォル!!
手元の時計でゴール時間は17時50分で、9時間50分という超ダメなタイムでしたけど、走りきったことに意義がある!!
なお、この倒れ込んだ写真を撮った後、同時に両足が痙攣してあまりの激痛に悶絶してのたうち回るというサービスがついてきました。
その後、エクストリーム登庁し、控え室で決算委員会の打ち合わせ・準備など。さすがに帰りはタクシーを使います…。 pic.twitter.com/lTqCXhKabR
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2018年10月7日
そして終わった後は、恒例のエクストリーム登庁をして打ち合わせ。17時にはゴールするつもりだったので、18時からの開始に見事に遅刻しました。ごめんなさい。
■
というわけで、今回の初挑戦となるウルトラマラソンから、
・ノー練習で長距離走に挑んではいけない
・人間は、気温30℃以上の環境で8時間以上直射日光を浴びれるようにできていない
という知見を得ることができました。うん、走る前に気づこうか。
しかし気温は本当に大敵で、ベテランランナーたちも大苦戦したらしく、完走率は50%を下回ったそうです。お昼ごろから、みるみるうちに人数が減っていったもんなあ。。
サポートスタッフがついているとはいえ、真夏の炎天下で24時間テレビの100kmマラソンを走るタレントさんは、決してラクではないなと改めて尊敬した次第です。
そして実はこれ、本番ではなくて、次回100kmマラソンを走るための練習でエントリーしたものなんですよねーー(白目)。
ただ100kmマラソンの制限時間は14時間。今回のレースで60kmに9時間50分かかっていることを考えると、120%時間内完走は無理なんだよな…。
ということで、抜本的に戦略の練り直しを強いられている私ですが、長距離走は良いですね。
・諦めずに前に進み続ければ、ゴールが近づいてくること
・一つ一つの目標を決めて、それを着実にクリアしていくこと
・準備時間と成果がほぼ比例するので、準備こそが大切であること
など、人生やビジネスで大切なことをだいたいここから学べる気がします。
重すぎるダメージを負いましたが、今日の経験をまた自分の糧にしていきたい次第です。
足と言わず全身が痛い…!(最後の方、叫びながら走ってたので喉も痛い!)
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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