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都議会総務委員会でネット中継が試行スタートするも、課題は多い…

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

都議会常任委員会で初ネット中継
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180611/0012928.html

議会改革の一貫で、先の都議選でもお約束していた「常任委員会のネット中継」に向けて、ようやく試行が総務委員会でスタートしました。

他の道府県や基礎自治体ですでに、本会議だけでなく各委員会でのネット中継が導入されているにもかかわらず、都議会はこれまで頑なに委員会ネット中継を拒んできました。

まずは総務委員会から、約半年間の「試行」とはいえ、これは大きな前進と言えそうです。


(中継時のスクショは撮り忘れた…)(配信ページはこちら

「ネット中継くらい、カメラ入れるだけでしょ?すぐやりなよ!」
「今の時代、何ならスマホが一台あればできるでしょ」

と思う方も多いと思いますが、これがなかなか大変です。

都議会に設置されている常任委員会は9つ。それぞれに専用の委員会室が設けられています。

しかもその9つの常任委員会は、限られた議会日程の中で同時に開催されることも非常に多いです。

さらに都議会議事堂は無線通信環境(Wi-Fi)が整備されていないので、スマホなどの簡易機材でネット動画を配信するということも非現実的…。

ということは、自前でネット中継を一斉に実現しようとすると、

・9つの部屋にネット中継機材を完備し、
・9つの部屋から同時に中継作業を行えるマンパワーが必要

となり、こうなると一つの配信業者に「よろしくね!」と簡単に頼むのが難しいわけですね。

ちなみに試行スタート前に私が委員会に出した提案としては、9つの委員会室にネット中継機材を新設して自前で中継するのではなく、この際都議会議事堂全体にWi-Fi環境を整備し、実際の配信部分だけを業者にお願いするというものでした。

これでしたらYou tubeやニコ生で中継実績のある事業者に依頼しやすくなりますし、9つすべての部屋を同じ業者にお願いする必要もないでしょう。

残念ながらこの提案は初期費用面や安定性・セキュリティ等を理由に却下され、基本的には各委員会室にネット中継機材が増設される方向性で進んでいます。

ところが本日の思考実験は、音声が非常に不安定なものになりました。頑張れば、聞き取れないわけではないですが…。

正直、500万近い費用をかけて自前の中継機材を完備してこうなる可能性があるのであれば、多少不安定でもWi-Fi環境で実施する方がコスパが良いのではないかと思いました。

議事堂全体にWi-Fi環境を整備することは、時代の要請からいずれにせよどこかのタイミングで必要になってきますしね。。

ともあれ、あくまでここから半年間は試行期間。

投資した初期費用は返ってきませんが、必ずしも当初の方針に拘泥する必要もないでしょう。

次回以降の中継クオリティなどにも注視しながら、より良い方法を調査・提案していきたいと思います。

専門的な知識を持つ方がいらっしゃいましたら、ぜひとも様々なご提案をいただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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