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「ワークライフバランス(WLB)」と「ライフワークバランス(LWB)」と「ワークアズライフ(WAL)」

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

2月5日に都政改革本部より「2020改革プラン」の素案が発表され、皆さまからの意見募集がスタートしています。


「2020改革プラン(素案)」の公表及び御意見の募集について
http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/2020kaikakuplan.html

素案は、約1年半ほど活動してきた都政改革本部のこれまでの膨大な活動が集約されたものです。

その内容は多岐に渡りまして、折に触れて様々な切り口からご紹介していきたいのですが、本日は「しごと改革(働き方改革)」について。

<東京大改革の今・第3回> ライフワークバランスで働き方改革のモデルになれるか?
https://theurbanfolks.com/904

すでに私が解説するまでもないほど、上記の記事で行政改革の専門家である西村氏によって分析されているのですが(汗)。

話題となった20時退庁ルールの他にも、それを実現するためのフレックスタイム制導入やテレワーク試行、「KA・E・RUタグ運動」の実施などが行われています。

特に「KA・E・RUタグ運動」は秀逸です。職員それぞれがデスクに「今日は◯時に帰ります」「残業しません」などの目立つ「タグ」を置いておくことで、宣言した時間に退勤しやすい雰囲気を作り出すというもの。

職員提案によってオリパラ準備局からスタートした取り組みで、タグも味気ないものではなくユニークなデザインになっています。


引用元

職員からの評判や実績もよく、タグの種類も大幅に増えて、今は全庁的に拡大しているようです。

かえるタグ運動、ペーパーレス… 都政改革の好例、全庁で – 産経ニュース
http://www.sankei.com/region/news/170531/rgn1705310045-n1.html

こうした現場レベルの細やかな取り組みと、フレックス制度などの抜本的施策を組み合わせて、都庁における働き方改革は進展を見せていると評価できそうです。

さて、都庁におけるこうした働き方改革は従来の「ワークライフバランス」ではなく、「仕事の前に生活がある」という小池知事の理念から「ライフワークバランス」と呼ばれて推し進められています。

これに対して最近では落合陽一氏が、「ワークアズライフ(WAL)」という新概念を打ち出しています。仕事と生活の一体化、ですね。

曰く、仕事と生活を切り分けるのはそもそも西洋的な考え方であって、日本人には馴染まない。

例えば百の生業を持つ職業である「百姓」は、その生活と仕事が密接不可分なものになっており、まさしく生活の中に仕事が溶け込んでいた。

日本人はそうした仕事と生活が融合していることが普通だったのだから、ストレスを感じない人であれば、無理にオン・オフの切り分けをする必要はないのではないか、という考え方です。

見る人が見ればワーカーホリックを助長するような考え方かもしれませんが(?!)、職種やスタイルによってはありえるのかなとも思います。

都庁職員などの勤務は切り分けし易いものが多そうですが、政治家なんてまさに「ワークアズライフ」ですよね。

都政改革の本筋とは外れますが、「多様性」が叫ばれる時代に、こうした考え方も1つの示唆なのではないかと思った次第です。

興味を持たれた方は、ぜひ「日本再興戦略」をご一読ください。

いずれにせよ、都庁における働き方改革はまだ道半ば。

2月19日(月)まで意見公募も行われておりますので、ぜひとも多くの皆さまの意見を都政改革本部に届けていただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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