こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
本日は年内最後の公務となるオリンピック・パラリンピック調査特別委員会が開催され、バージョン2の大会予算などについて説明が行われました。
東京大会予算第2弾1.35兆円 五輪、苦しいコスト減 組織委「ソフト対策道半ば」
https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20171225/ddm/003/050/068000c
こちらの数字についてはしっかりと精査し、1月末に行われる委員会質疑で妥当性や合理性について確認していきたいと思います。
各種報道では予算ばかりに注目が集まりがちではありますが、もう一つ大事な報告事項がありまして、それが「大会輸送の検討状況について」。
大会輸送とはつまり車両基地化、簡単にいえば駐車場のことですね。
基本方針の中でも「大会時はデポにする」とされている築地市場跡地は、圧倒的に車両基地の中で最大規模となっていまして、バス850台、乗用車1750台の利用が想定されています。
そこで避けて通れないのが、築地再開発の検討内容との整合性です。
築地再開発検討会議においては、かつて鉄道を利用していた時代の名残である扇形の建物を残すという案も示唆されています。
(画像はWikipediaより)
しかしながらこれだけの台数をさばくのに、扇形の建物を残しながら車両基地化するというのは、極めて非現実的であると言わざるをえないのではないでしょうか。
一般質問などでも指摘を続けている通り、自由な議論も大事ですが、前提条件が共有されていない検討を続ける余裕はないはずです。
【過去記事】
●築地再開発≒「食のテーマパーク」の選挙公約は撤回を表明し、謝罪をするべき時がきている
●移転問題について、改めて謝罪。知事にも方針撤回を求めるも、想いは届かず…
車両基地化にあたっては、都庁内でこうした点がどのように捉えられているのかを確認しつつ、着実な大会輸送計画の実施とともに、築地再開発の抜本的な見直しを引き続き訴えていきたいと思います。
また進捗はご報告いたします。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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