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都議会議員の「控室」のために4年毎に数千万~1億円、ありかなしか?

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

今週から新しい控室が完成して、新天地での勤務が始まっています。

過日に報告した「電源問題」は解消し、会議室や打合せスペースも充実し、パフォーマンスは格段に向上しています。

※写真は上田令子都議のFacebookから拝借!

一方で、今回のこの改修工事には当初見込みの約1.5倍となる約1億円がかかっていることが判明し、物議を醸し出しています。

都議会の各会派控え室 改修工事の費用が約1億円に
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011135791000.html

>周辺の県ではおととし、千葉県議会が124万円、埼玉県議会が85万円をかけ改修工事を行っているほか、都と同じく間仕切りを変更した神奈川県議会は平成23年に4300万円をかけていますが、これと比べても倍以上となり、東京都議会は突出して高額となっています。

これは以前にも触れた気がしますが、当初見積もりの段階ですでに突出した金額となるのは、都議会では骨格となっている既設の壁以外はすべて一旦取り壊し、会派規模に合わせて間仕切りを作り直すためです。

これによって、会派規模に合わせた公平なスペース配分や、プライバシーに配慮した個室空間の確保などができる一方で、工事費用がかさむことになります。

さらに今回は、

・資材費や人件費の高騰
・臨時議会の開催による工期短縮

などが、当初見積もりから跳ね上がった原因と言われていますが、工事業者を入札ではなく特命随意契約で選定していることも、費用高騰の背景にある可能性があります。

新人都議たちからも、疑問や指摘の声が上がっています。

一般的には、任期ごとに間仕切りをすべて壊して改修する議会は少なく、既存の部屋割りをやりくりしたり、パーテーションで仕切って各会派に割り当てる対応をする場合が多いと思います。

4年ごとのリセットを前提とするのではなく、ある程度臨機応変に対応できる構造で作り込んでしまい、あとはマイナーチェンジで済ませていくというのも一つの手です。

会派構成の変動が多い都議会において、こうしたやり方が可能かどうかは議論の余地が残るところですが、検討してみる価値があるでしょう。もちろん、事業者選定を再チェックすることは言うまでもありません。

都民の皆さまからの指摘を真摯に受け止め、この4年間で新しい都議会ルールを検証・確立していくべく、調査と議論を重ねていきたいと思います。

議会改革運営委員会での議論など、進捗がありましたらまたご報告致します。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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