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「推薦」には責任を伴う。人となりや政治信条を知らない方は、「推薦」も「紹介」もできません

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

明日21日からいよいよ民進党の代表戦がスタートしますが、ここにきて第三の候補が名乗りを挙げたようです。

【民進党代表選】井出庸生衆院議員が出馬意欲 推薦人20人確保は微妙だが「活発な代表選にして党の求心力を高めたい」 – 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/170818/plt1708180032-n1.html

国政民進党の内情は詳しくは存じませんが、組織を変えるために口だけではなく、自ら行動を起こし選択肢を指し示すというのは素晴らしいことだと思います。

井出議員はまだ若干39歳、衆議院2期目の若手代議士。元みんなの党でご一緒したため、その誠実さや政策に真摯に向き合う姿勢には共鳴するものがありました。

党代表選に出られる資格を得るための「推薦人」が集まるかどうか、微妙なところのようですが、国政野党第一党の動きにも注目していきたいところです。

さて、「推薦」と言えば、全国各地で様々な選挙が行われる度に

「御党から公認・推薦をもらいたい。私を推薦してくれないか?」
「選挙で応援に来て欲しい」「◯◯議員を紹介してもらいたい」

というご連絡を非常に多くいただきます。

率直に言えば、ほとんどのケースが「…あなた誰??」という感じです(昔からの付き合いがある方など、もちろん例外もあります)。

推薦や紹介というものは、大きな責任を伴うものです。その人の能力や人柄にお墨付きを出すわけで、よく知らない人物を無責任に推薦したり、他人につないだりすることはできません。

まあそもそも党関係で言えば、私は公認・推薦に関わったことはありませんし、党執行部でもありませんから、私に近づいたところでむしろ(略)

…もとい。

そんなわけですから、SNSでつながっていたり、会合で名刺交換した程度の人を推薦・紹介できるわけもなく、まずは人間関係を築くために面会に来るべきだと思います。

もちろん、飛び込みで「会いたいです」と言っても、多忙な要人に会うことは難しいもの(私が要人だと言いたいわけではありませんが)。

ターゲットの人に会うためにまず、誰かに紹介でつないでもらうということが必要になりますし、そうした人脈すら築けていなかったとすれば、その時点で「アウト」だと考えるべきです。

様々な機会で人脈を獲得して、そこからつながってつながって、ようやく会いたい人にたどり着き、信頼を勝ち得てから依頼をする。これがあるべき姿であって、横着をしようとしてもうまくいくはずがないでしょう。

とはいえ実は、政治関係の場合はむしろ簡単で、選挙の手伝いや事務所のボランティアに出入りすれば最低限、その政治家と面識を持つことができます

そういった単純な努力を行わずに(直近で都議選もあったのに!)、突然メールやSNSで「自分の選挙のために、推薦してくれ」と言われても、そりゃあ当然「はぁ?」としか思えないですよね。

なお、これは実は私自身がかつてやってしまった失敗でもあります。

2013年の都議選で「みんなの党」から出馬を模索していた私は、まだ2・3回会食した程度の地方議員の方に「私を都議選候補者として推薦してもらえないか?」と頼み、お叱りを受けたことがありました。

ギブ・アンド・テイクというわけではありませんが、やはりまずは自分からできることや能力を示し、信頼を勝ち取ってから依頼するというのは、ビジネスなどの世界と一緒ではないでしょうか。

「選挙の借りは選挙で返す」遠方より友きたる、でも自分の選挙は辛い!
http://otokitashun.com/blog/daily/15071/

以前にはこんな記事を書いたこともありました。政治家だって人間ですから、政治の世界でもやはり、義理と人情で物事が決まるのことがあるのは事実。

政党推薦や、誰かの後ろ盾で選挙に出たいと思っている政治家志望の方は、参考にしてみてくださいませ。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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