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昭和53年以来となる、補正予算成立のための臨時議会が決定。豊洲への円滑な市場移転を目指せ

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日おこなわれた小池百合子知事の定例記者会見(11日が祝日のため)において、8月下旬に急きょ、臨時議会が招集・開催されることが発表されました。

中央卸売市場会計8月補正予算(案)及び第二回臨時会の開催について
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/08/10/11.html

補正予算を成立させるために臨時議会が招集されるのはなんと昭和53年以来とのことで、都議会では極めて異例な出来事になりますが、議会の招集権というのは知事が持つ強力な権限の一つです。

議会というと、議員たちが自分たちで開催しているようにも思われますが、実は議会の招集する権限を持っているのは都知事なのです。条例案や予算案を通すため、議決権を持つ議会を招集し、審議と義滅を求めていくのが地方自治の制度となります。


知事記者会見資料より抜粋)

今回提出されるのは、市場の早期移転に関連する各種の予算約55億円(債務負担額と合わせると約73億円)です。

豊洲移転に反対する一部の政党・会派からは「話し合いもせずに臨時議会を招集するなんて!」という批判も聞こえますが、まさにその審議をするために臨時議会を招集するのであり、また豊洲移転の基本方針は先の選挙でも一定の支持を得ているわけですから、今回の臨時議会の招集はまったく問題ないものと言えます。

また、敢えて9月の定例会ではなく、今回の補正予算による臨時会議を切り出すことで、

●来春~来秋の移転を目指すにあたり、「一ヶ月」という貴重な時間を前倒しできる
●早期移転の実現に向けて関連する議題に、審議を集中できる

というメリットがあります。なので、豊洲移転に原理主義的に反対する議会勢力を除けば、今回の臨時議会を行う方針とまたその補正予算の中身については、おおむね賛同を得られるのではないでしょうか。

まず追加対策工事については、平田座長が陣頭指揮をとってきた専門家会議の提言に基づくものです。「盛土」がなかった地下空間や、想定を下回る稼働状況である地下水管理システムを改善するものとして、必要不可欠な措置と言えるでしょう。

開場に向けた諸費用も、重要なものが並んでいます。特に「豊洲市場の広報PR事業」には風評被害対策も含まれておりますから、予算をしっかりと編成し、いま以上の対策を速やかに実行に移していただかなければなりません。

現場の意見に基づいた、現場の使い勝手の改善予算も含まれています。

そして懸案となっている築地再開発については、協議会が設置される案が示されました。民間事業者からプロポーザルを受ける前段として、学識経験者などで現状の整理やコンセプトなどを立案していく運びとなるようです。

築地の再開発については、豊洲の千客万来施設との兼ね合いなどの課題があります。こうしたものに回答を出していくためにも、オープンな議論を速やかに進めてもらわなければなりません。

これらの内容を本会議や経済港湾委員会で審議していく臨時議会は、8月221日告示・28日開会の予定です。もちろん都民ファーストの会も、細かな内容をしっかりと精査し、疑問に思う点があれば都知事・執行機関に質していきます。

お盆休みの週は、これらの調査・研究に時間を充てることになりそうです。

折りに触れてまた、ご報告をして参ります。それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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