こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
本日から私にとっては二期目となる都議会議員の任期がスタートし、都議会としてはこれが「20期」という節目のタイミングになります。途中で解散が一度あれど、約80年の歴史があるわけですね…。
選挙公約でも掲げた通り、都政には多くの課題が山積しておりますが、豊洲市場移転問題には先週末に大きな動きがありました。
やはりこれが当面の最大の課題の一つであろうということで、本日を持って組織内では無役となったわけですし、個人的な所感を述べておきます(まあ、個人ブログは常に議員個人の意見ですが)。
豊洲の「無害化」撤回 小池氏、来春~秋の開場目指す
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017072102000264.html
過日に開催された関係局長会議にて、小池知事がいわゆる「無害化」を撤回し、追加対策を行った上で早期の豊洲移転を目指す方針を正式に表明しました。
百条委員会においても石原元知事より「(安全基準の)ハードルが高すぎた」という主旨の答弁もあり、また専門家会議などの各種答申を踏まえた上で、現実的に物事を前に進める決断をされたことを支持したいと思います。
その上で、移転ハードルの一つとされてきた都議会の「付帯決議」をどうするかについては、知事も言及している通り、都議会で再度の議論をする必要があります。
その議論の過程においては、移転延期決断から今日に至るまでのプロセスの妥当性や、それによって発生した部分的なマイナス面などについても指摘・議論が及ぶこともあるでしょう。
しかし、その議論から逃げてはいけないと思います。
所与の前提(盛土や環境基準値以下の地下水)の合理性や関係者間の合意など、しっかりと分析をして正面からぶつかり、また情報公開を徹底していくべきです。
それが結局のところ、今後の豊洲市場安全宣言など、建設的な議論につながっていくはずです。
なお、もちろん都議会における最高意思決定機関は議員が一同に会する「本会議」ですが、その前には効率的に議論をするための分科会が設けられます。
その形式はこれまでのように特別委員会を設置することや、あるいは中央卸売市場を所管する常任委員会(経済港湾委員会)の開会日を増設するなど、様々な手段が考えられます。
いずれの形式を取るにせよ、早期に着手し、また時間をかけてオープンに議論をしていくことこそが、都民が新しい都議会に望むことではないでしょうか。
■
今週から任期がスタートし、各会派の責任者が一同に会する「世話人協議会」などの会議体を経て、8月8日に議長・副議長を始めとする議会役職がすべて決定されます。
その責任者間の合議の中で、こうした移転問題を議会でどのように扱っていくのか、意見が交わされていくはずです。
私はその合議に携わる立場には残念ながらありませんが、先述のようにこの市場問題が最重要課題の一つとして、早期に議会内で議論される体制が整うことを期待し、またそのような意見を議会内外で発信していくものです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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