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行政・役所などの官僚機構で、「俺が組織内から変えてやるぜ!」は可能か?

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日は東工大の学生さんにお招きいただき、

「政治家と語る、技術と政治と日本の未来」
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というイベントに登壇させていただきました。
東工大(大岡山キャンパス)って初めて入りましたよ。

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それらしき(?)近未来的な建物を記念にパシャリ。
ちなみに中心にあった講堂は、関東大震災後に当時の教授たちが
知識と技術のすべてを結集して作った建物で、絶対に倒れないんだとか…。

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ご一緒したのは、横浜市議会のくさま剛市議
技術と未来に関わるテーマで講演して欲しいとのことで、
くさま市議は「水素社会」、私は「IT行政」がテーマ。

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昨年視察に訪れたエストニアの事例について触れながら、
電子行政・eガバメントの可能性をご紹介させていただきました。

参考:
「まず高齢者向けサービスから電子化・IT化せよ!」エストニアの逆転の発想とは?!

そして休憩時間に、
公務員志望という学生さんから質問を受けました。

「IT行政は、技術的にはすぐできる部分が多いことがわかりました。
こうした改革を、行政・公務員が中から行うことはできないのでしょうか?」

ふむふむ、なかなか興味深い質問です。
結論から言えば、行政・役所が自ら大胆な改革を起こすことや、
個人の公務員がその起爆剤になることは極めて難しい
と思います。

そもそもの前提として、IT活用に行政は非常に後ろ向きです。
セキュリティの問題とか色々あるのは承知してますが、
一番大きな理由は前例踏襲主義と、

「eガバメントが実現したら、公務員の業務=雇用が劇的に減る」

ことへの警戒感でしょう。
ミクロレベルでは業務が効率化されて喜ぶ現場の方はいても、
マクロレベルでは組織をスリム化させる政策に全力で抵抗してくるはずです。

こういう組織レベルでの抵抗がある中で、
改革マインドに溢れた若手公務員が改革の旗手になれるでしょうか?
答えはやはりNoで、なぜなら行政・役所は日本一

・年功序列
・減点主義

を重んじる組織であり、
前者によって組織を変えたいと思えば
偉くなるのを待たねばならず、それには莫大な時間が必要です。

そして成果を出すことより、前例を踏襲することでミスをしないことを重んじる
減点主義を基調とする評価体系により、組織を改革したいなら出世はできない、
出世をしようとするなら組織改革はできないというジレンマ
にぶつかることになります。

とはいえ、役所などの官僚機構が変革されづらいのにも理由があって、
お役所は執行機関ですから、そもそも粛々と与えられた業務を遂行することが
役割であって、好き勝手に自己変革されたらそれはそれで困るからです。

そんな事情が色々ありまして、
実際に私と同年代で官僚機構に就職した友人たちは

「俺が内部からこの組織を変えてやるぜ!」

という野望に燃えていた人たちも少なくなかったのですが、
だいたいは5年くらいでその夢を諦めているのが実情です…。

良くも悪くも官僚機構・役所はそういうところですので、
やはりこれを改革するのは政治家の役割です。社会を変えたいと思う若者の皆さまは、
迷わず政界へチャレンジだ!って、なんで勧誘してるんでしょうか私は

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最後は水素の「H」ポーズで記念撮影。
なんかよくわからなくて、統一感ないですが(笑)。

お招きいただいた東工大学生の皆さま、ありがとうございました!
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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