もっと、新しい日本をつくろう

3.11。ふらいパンダに5年の区切りと、それぞれの6年目の誓いを。

日々のこと,

2011年3月11日。

あの日、札幌に出張に出ていた私は、
大丸百貨店の最上階会議室で弱い揺れを感じていました。

「札幌で地震なんて、珍しいですね」

そんな雑談を交わしながら店舗フロアに降りてきた時には、
固定電話も携帯電話も、東京には一切つながらない状態になっていて。

慌てて電車に飛び乗り到着した新千歳空港では、
到着した瞬間ドラマみたいにフライト予定の掲示板が

「Cancel」

に目の前でパタパタと変わって行くのを、呆然と見つめました。
窓口に殺到する人々を横目に、電源の取れるところでパソコンを開き、
今日のホテルや翌日のフライトをネット予約をしていると、

「私、仙台から出張で来たんです…大丈夫でしょうか。。」
「きっと、大丈夫ですよ!明日には飛行機も飛びますから!」

隣のビジネスマンが不安そうに話しかけてきて、
そんな会話をしたことをよく覚えています。

結局、仙台空港が復旧したのは4月13日でした。
彼の家族は無事だったのだろうか…と、
今でもふっと思い出すことがあります。

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(2011年4月の南三陸町)

札幌市内のホテルで、テレビのチャンネルを回すことしかできなかった夜。
そして東京に帰った週末、気心の知れた仲間と新宿で集まった時、

「俺、仕事やめて東北いく。少なくとも5年は返ってこない」

と軽やかさに言い放った友人を唖然として見つめ、
彼に引きづられるようにしてすぐさまボランティア団体を結成しました。

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石巻専修大学でテントを張って、
連日ガレキとヘドロの掻き出しに従事したゴールデンウィーク。

電気もガスも水道もないプレハブ小屋で、
大量に発生したハエたちと闘いながら廃屋を片付けた初夏の日々。

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やがてボランティアの内容は肉体労働から、
巨大カステラを被災地の子どもたちと作ることに変わっていって、

「東北道なら、目をつぶっても運転できるよ」

なんて豪語しながら、文字通り毎週
東北に通っていた日々が、まるで昨日のことのように思い出されます。

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あの日から5年。
もう5年。それとも、まだ5年?

確かなことは、あの時に即座に仕事をやめて
東北に向かった友人は、しっかりと岩手県に根を降ろして、
地域に溶け込みながら未だに被災地支援を続けているということ。

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私も発起人となり、しばらくは副代表をつとめた
復興支援団体「ふらいパンダ」は、震災から5年の今年を一区切りとして、
その活動にいったんの終止符を打つことになりそうです。

でも東北の支援に打ち込んだメンバーたちは、
この5年間の経験を旨に、それぞれの立場から復興支援に携わっていくことでしょう。
もちろん、私自身も。

東日本大震災と、あの東北を駆けまわった日々が、
間違いなく私の政治家としての原点の一つ。その想いは、昨年の記事に
まとめさせていただきましたので、よろしければぜひこちらもご覧ください。

「何かをしなくちゃ」 「自分に何ができるだろう」 と、おそらく誰もが感じたあの気持ちを、もう一度。
http://otokitashun.com/blog/daily/6636/

東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
1日も早い復興に尽力すること改めて誓うものです。

人間の記憶は残酷なほどに薄れていくけれど、
皆さまも今日だけはあの日に起こったことに思いを馳せて、
それぞれの気持ちを振り返る1日としていただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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