もっと、新しい日本をつくろう

「やっぱり、家入一真だけだったんだね」とならないための、政治家クラウドファンディングを考える

日々のこと

はっきり言って今の日本におきまして、
お金がない人は議員になることはできません。
なぜなら、選挙には莫大なお金がかかるからです。

参考:ずばり、選挙にはいくらかかるのか? -民主主義のコスト-
http://otokitashun.com/blog/daily/1406/

例外はもちろんありますが、
「地盤(組織)・看板(知名度)・鞄(資金力)」の3バンがモノを言う
古い選挙の世界における参入障壁はまだまだ健在です。

これを打ち崩すのが「ネット」の力として期待されるわけでして、
先の都知事選挙において家入候補が、政治史上初となる「クラウドファンディング」を成功させ、
6日間で740万円を超える資金を集めたことは一躍話題になりました。

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まだまだ「個人献金」という風習が根付かない日本において、
これは画期的な出来事です。対価(ギフト)は出すことで献金のハードルを下げ、
新人でも資金調達することが容易になれば、参入障壁の一つを突き崩すことができます。

そんな期待の中、この「政治版クラウドファンディング」が
仕組みとして正式に発足し、昨日には記者会見が行われました。

新しい政治参画の形、政治版クラウドファンディングがスタート
http://seijiyama.jp/article/news/nws20140318-001.html

衆議院から地方議員、まだ議員ではない「政治家の卵」まで
12のプロジェクトが現時点でスタートしているのですが…

政治版クラウドファンディング
http://seiji.shootingstar.jp/

うーん。。正直、成功しそうなプロジェクトが一つもない(苦笑)。
竜馬プロジェクトのやつがもしかしたら行くかもしれないけれど、
これは政治家個人のものではないしなー。

クラウドファンディングの成否はだいたい最初の勢いで決まって、
序盤で目標の三割程度は一気に到達しないと達成は難しそうです。

政治家のクラウドファンディング成功が難しそうな理由は、

・選挙の時以外は、有権者は政治にあまり関心がない
→家入さんの例は目的があまりにも明確だった
・その政治家が有名人じゃないと、ギフトに付加価値がない
→無名の政治家のチラシやステッカー、お食事会なんていらない…

という2点に尽きるかと思います。

無名の候補者でも応援するような本気の支援者だったら、
変なステッカー購入して業者に手数料中抜きされるより
ストレートに政治家に個人献金しますしね…

家入さんレベルに有名な方だったこそ、
「オリジナルグッズ」や「食事会」に価値が付き、
選挙前の風とも相まって資金調達に成功したと言えます。

…あれ、これって何かに似てません??

そうです、さっき出てきた「地盤・看板・鞄」の看板(知名度)です。
結局、知名度がある人じゃなければお金を集められないのであれば、
政治への参入障壁のハードルは全然下がらないのです。ツールは増えたけど。

とはいえ、せっかくの仕組みなので勿体ないんですよね。
無名の議員や新人候補でも

・達成目的のユニークさ、または純粋な志(とそのアピール力)
・斬新なギフトによる付加価値の創出

でクラウドファンディングの成功例を続かせることができてこそ、
この新しい仕組みが政界に初めて意味をもたらしたと言えるのです。
誰かが、家入さんの後に続かなければならないのです。
 

というわけで、私、挑戦しようかな…(ビクビクしながら)。

 
いや、選挙前でもないこの時期に、まさに無名の地方議員の私が、
一体どんな目的で何のギフトを用意するんだよと。無謀なことはわかってます。

しかし、誰かがやらねばならん気がするのだ!
実際、お金があればいま以上に政治活動が充実し、
広報などにもっともっと注力できることは確かです。

例えば

「好きなテーマで、あなたのためにブログを一記事書きます!」(1万円)

とかで、誰か買ってくれないかなーなんて妄想しています(;・∀・)
しかも、困った時にブログのネタにもなるしね。。ボソッ

そんなわけで、

「こんな目的でクラウドファンディングすると応援しやすい!」
「こういうギフトを用意してみては??」

なんてアイディアがある方は、ぜひともご意見をお寄せ下さい。
みんなで、地方議員初のクラウドファンディング成功例をつくろう!

それでは、本日はこの辺りで。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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