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政治・政党は「ニコニコ超会議」に向いてないと感じた件

日々のこと

お知らせの通り2日間、「ニコニコ超会議3」に
みんなの党ブースを展開させていただきまして、
ご来場いただいた&生放送をご覧下さった皆さま、ありがとうございました!

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ニコニコ動画プレミアム会員&元踊ってみたの踊り手として
大変思い入れのあるイベントですし、個人的には
楽しいことが多かった催しではあったものの。。

率直に言って、このイベントに公党(政党)が相乗りで
ブースを出すのってどうなの?
と感じてしまいました。

以下に、その理由をつらつらと述べます。

理由1.
イベントとしてまだまだ未熟すぎる

「ニコニコ超会議3」ということで、今年で3回目。
政党が本格的に参加するようになってまだ日が浅いのもあるとは思いますが、
今回の政党ブースの扱い(場所)はあまりにもひどいものでした。

なんとすぐ目の前に、本格的な音響設備を備えた
ダンス・演奏イベントを行うバリバリのステージ企画が乱立。。

案の定、オープニングからほとんど終始大音量が流れつづけ、
政党ブースの周りは大声でないと会話ができない有り様でした。
終盤は、マイクを使った生放送にすら支障を来たす状態に…

「言葉」が命の、政党ブースの近くがこれ??

もちろん「お祭り」ですから、静かなところで政策談義させろと
いうつもりはありません。しかしながら、私が会場内を歩きまわった限りでは、
この政党ブースの周りは幕張メッセ内で1,2を争う程うるさい場所でした。

音響設備や企画内容を考えれば事前の配慮はできたはずで、
この点に関しては見通しが甘すぎると言わざるえません。

また、これは政党ブース周りに限った話ではありませんが、
来場者数に比して警備(誘導)の数が少なすぎるのがとても気になりました。

特に初日の、安倍首相がきた時の混乱っぷりはハンパじゃなくて、
将棋倒しが起きなかったのは本当に運が良かったとしか言いようがないです。
SPや県警は死ぬほど数がいるのに、来場者の命は守ってくれませんからね…。

安倍首相がくるとわかっているのに、自民党ブースを
動線の交差位置に置くなど、この点でもやはり計画性のなさが目立ちました。
通路も広いのだから、混雑時は相互通行にしてあげて欲しかったです。

理由2.
集積メリットがあまりない

たくさんの店や企画が集まることで話題性が上がり、
集客力が向上するなどはビジネスでもままあることです。
でもこれ、政党とニコニコ超会議・生放送に当てはまるんでしょうか…?

各政党は放送ブースを設けて生放送をほぼ同時にやっていますが、
テレビと違ってネット放送はザッピングされる可能性が低いです。
競合した結果、視聴者は普段の自前チャンネルより少なくなったりします。

あとは実際に来場者が各政党のブースを回遊して
色々と比較検討してくれればいいんですけど、どうなんだろう…
しつこいようですが、あれだけ五月蝿いと政策も何も語れないしな。。

まあ、下記のような非常にありがたいご意見も実際にありましたので、
「各政党の雰囲気を知る」という意味では効果があるのかもしれません。


みんなの党ブースでは、来場者が即席で候補者になり、
実際の議員が「応援演説」してあげるという企画をやっていました。
類似の企画はあったものの、実際に議員がやっていたのはウチだけ?!

理由3.
政治が大衆に迎合しすぎている気がする

例えば、自民党ブースさんなんですが…

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街宣車にアニメを模して、いわゆる「イタ車(いたしゃ)」にしてます。
この裏では

「安倍ぴょん危機一髪」

なるゲームがありまして、黒ひげ危機一髪よろしく
来場者が樽にナイフを刺していき、アタリ(ハズレ?)を指すと
我が国の宰相がすっ飛ぶという…。

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引用元

いや、お祭りだからいいんですけどね。
いいんですけど、ここまで媚びちゃっていいんでしょうか?

教職と同じで、国のリーダーたる政治や政治家には
ある程度の権威やリスペクトが必要だと思うのです。
(だからこそ「先生」と呼ばれるわけで)

いくら「政治に関心をもってもらうため」とはいえ、
ここまで敷居を下げちゃっていいの?媚びすぎじゃない??

ここまでしてよしんば「興味を持ってもらった」としても、
それで投票に行く人は「そういう視点」でしか政党を選ばないんじゃないかと。
そこから民主主義がレベルアップするとは、あまり思えません。。

非常に感覚的で申し訳ないのですが、
「媚びる」のと「目線を下げる」のは
ちょっと違うんじゃないかと肌で感じた次第
なのです。

そんなわけで、ブロガーでニコ厨の私が
こんな保守的なことを言うのも意外かと思うんですけど、個人的にはとにかく
騒音に関する怨嗟が強いので、半分くらい割り引いて考えて下さい(苦笑)。

ネットからリアルへ、「O2O(オンライン・トゥ・オフライン)」における
政治の立ち位置の難しさを、本イベントで改めて感じました。

皆さんは政治・政党がこうしたイベントに
今後どのように関わっていくべきだと思いますか??
実際に来場した方は、ぜひとも感想を聞かせてください。

それでは、また明日!
さすがにヘトヘトだー。。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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