ひらけ、東京!!

復興担当大臣炎上から学ぶ、政治家の失言構造

政治コラム

昨日からニュースをご覧になっていない皆さま、まずはこちらを御覧ください。
(youtubeに飛びます。短い動画なので、面倒臭がらずにぜひ!)

【松本復興相、宮城県知事を叱責】

http://t.co/WTHFS4V

「コンセンサス取れよ、そうでないと我々は何もしないぞ」
「長幼の序がわかってる自衛隊ならやるぞ」
「今のはオフレコです、書いたらその社は終わりだから」

…さて、というわけで松本龍復興担当大臣の失言(暴言?)がそれなりにニュースを賑わせ始め、またこれで失言による辞任騒動が起こるかと思うと、発言への怒りとも相まって本当に暗い気分になるものです。

なんですが、落ち込んでいてもしょうがないので、今日は「なぜ、政治家は失言をするのか?」ということについて少し考えを述べたいと思います。少々観念的なお話しですが、個人的な見解なのでご容赦を。

「核兵器はしょうがなかった」
「女性は産む機会」「法務大臣は二つだけ言葉を知っていればいい」

等々、うかつな発言でその地位を追われたり、支持率を急落させる政治家は枚挙に暇がありません。ではなぜ、彼らはこんな失言を繰り返すのでしょうか?バカで人の気持ちがわからないからでしょうか??

そういう人もいないとは言いませんが、それほど単純なものではないと思います。僕の考えを結論から申し上げますと、政治家が失言をするのは、時に彼らが失言することを 社会が構造的に必要としているからです。

「日本は神の国」
「核兵器はしょうがなかった」
「あの戦争は正しい戦争だった」
「女性はたくさん子どもを産むべきだ」

等々、昨今の世の中では普通の人がこうした意見を おおっぴらに述べることは困難です(袋叩きに遭うから) 。しかし、こうした「過激」な意見の持ち主というのは 常にかなりの数が社会に潜在的に存在しています。

そうした人々は普段自分の意見が抑圧されている分、 ときに漏れ出る政治家の失言に

「あれは言いすぎだよなー」

と周りに調子を合わせながらも、 大いに溜飲を下げるのです。 そしてそうした人の数がいかに多いかは、失言した政治家が大抵次の選挙でも当選することからもよくわかりますね。

また昨今ではこうした失言がウェブ上やリアルでの議論が沸きあがるきっかけになることも、 見逃せない社会的要因ではないでしょうか。

さらにラディカルな意見を付け加えれば、僕は国民は潜在的に政治家に「バカであって欲しい」と願っていることも見逃せない社会力学ではないかと思っています。失言を繰り返す政治家をみて

「政治家はバカばっかりだ」
「俺達は頑張ってるのに、政治家があれだから日本はダメなんだ!」

と思い込む。こうした思考回路は短期的には心の平穏をもたらしますが、国民が政治家をまったく尊敬しなくなり、優秀な人が政治家にならなくなり、長期的には国の衰退を招きます。非常に危険な構造でしょう。

政治家は常に、国民を写す鏡です。僕も松本某の発言は最低最悪のものだったと思います。おそらく、これからしばらくは辞任騒動が続いて政治が停滞し、結果としては辞任ということになるのではないでしょうか。

しかし彼に限らず、失言をしてその地位(役職)を追われた政治家(国会議員)は、多くの場合次の選挙でまた当選を果たし、国会議員をのうのうと続けます。真にその失言を社会問題として追求するならば、国民はその政治家を再選させてはいけないはずです。

失言政治家に大物が多く組織票が固いことを差し引いても、この事実が「国民は実は、その失言を構造的に必要としているのではないか」と考えられる大きな理由の一つです。

今回の復興担当相の失言から、我々が学ぶ・心に留めることがあるとすれば2つ。

・「復興が進まないのは、国(政治家)がしっかりしないからだ」と、どこかに責任を押し付けたい気持ちはなかったか?
・失言をした事実とその政治家の資質をしっかりと心に止め、次の選挙で「落選」という現実を突きつけるべきではないか?

今回の失言も政治家個人の責任と割り切るだけでなく、その国会議員を選んだ国の有権者の一人として、少しでも良い未来を築くための教訓にしていきたいと、僕は思っています。

…いや、「選挙区が違うから、俺は票を入れてないし関係ないな!」なんて冷たいことは言わないでぇぇ!「国の有権者の一人」としてね、うん。

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おときた駿

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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