ホームページ作成やチラシなどの各種製作物の準備、
そしてメディア対応と週末が慌ただしく過ぎていきます。
(「女性自身」の取材の模様。おときたは横で情報保障をサポート)
過去記事:筆談ホステス、区政へ!私が聴覚障がい者の政界挑戦を応援する理由
http://otokitashun.com/blog/daily/6407/
たくさんの方からボランティア登録のご連絡をいただき、本当にありがとうございます!
すべての方に個別にメールの返信をしております。具体的な活動は、来週末から行う予定です。
※「届いていない!」という方は、迷惑メールフォルダを確認してみて下さい。
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さて、応援メッセージを多くいただく反面、
「障がい者が議員なんて…」という辛辣なご意見・質問も多数いただきます。
本日はこれに対する私なりの答えを示しておきたいと思います。
結論から言えば、
「必ずできる!」
です(当然ですけど)。
何度か私のブログで取り上げている通り、
今の地方議会は良くも悪くも「シナリオ議会」です。
参考:いつも無風の都議会本会議で、ハプニング発生!「儀式化」の虚しさよ…
http://otokitashun.com/blog/togikai/3591/
議会の質問と答弁は事前に細かいところまで取り決められます。
アドリブが必要な場面は、議会内に限ってはほぼありません。
質問は事前に文面で用意して、どうしても声が必要だというのであれば、
音声読み上げソフトでも代読者でも使えばいいのです。
都議会はかなり硬いので、議会によってはもう少しアドリブを効かせる議員もいるようですが、
事前に答弁調整を希望しておけば、議会中に本人が困ることはまずないと言えるでしょう。
質問・答弁のやりとりはもちろん、メールや対面でしっかりと行えます。
他の議員と執行側のやり取りの理解については、
プロジェクターで画面を写して字幕を入れるなりすれば解決できるはずです。
ちなみに私(と上田都議)は当選直後、都議会の議会局に
「せっかくMXテレビで中継しているのだったら、それをプロジェクターでも議場に映して、
データ放送のように字幕をつければ傍聴者にとっても議員にとっても良いのでは?」
※ベンチャー企業などが字幕を低コストでつけるサービスはたくさん提供している
と提案しましたが、一蹴された記憶があります…。
資料とかパネルも、プロジェクターで映してくれれば良いのにね。
議場は広いんだから。
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そしてもう一点。
これは本人の考えと合致してるかわかりませんけど、
あくまで私個人としては、
「健常者と必ずしも同じことができなくても良いのでは?」
と思っています。
地方議会には、数十人の議員がいます。その特性や強みも様々です。
確かに審議会の質疑応答などでアドリブが必要な場面も存在しますが、
例えば
「福祉政策には強いけど、産業・経済政策についてはサッパリ」
というような方がいらっしゃいます。
(それ以前の議員も沢山いるけど、とりあえず置いておく。)
そういう方は、産業・経済政策の議論が行われている時は空気です。
でも、自分の得意分野に話題が及べば、存在価値を発揮します。
大切なのは、その人なりの強みを活かせるかどうかです。
仮にアドリブの審議でその場ではついていくことができなかったとしても、
後ほど議事録などでしっかりと理解し、自分の立場から後で意見などを提出することは可能です。
どんな障がいをお持ちの方であれ、
「健常者と同じことができないから」という理由で
政治家・議員という職業から排除されるべきではないと、私は思います。
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様々な価値観・意見はあって然るべきですが、
寄せられたメール・ネットでの書き込みを拝見すると、
「これは差別ではないが…」
と前置きをしながら、
「健常者と同じように振る舞えること」を求める人が非常に多い事実には、率直に驚いています。
健常者の議員にだって、まったく人の話を聞かない人や、
行政に用意されたペーパーを読み上げるだけの人だって沢山います。
「障がいは個性」と認められるようになるのは、まだまだ遠い先のことなのかもしれません。
繰り返しになりますが、確かに今のIT技術と議会の運営方法なら、
かなりのところまで「普通の議員」と同じ活動ができると考えています。
しかし、細かなところではやはり、同じことができるとは限りません。
それでも、数十人から存在する議員の一人として個性を発揮し、問題提起し、
解決していくことで、立派に政治家・議員としての職務を果たせるのではないでしょうか。
もちろん、最後に「選挙」でその判断を下されるのは、有権者の皆さまです。
単なるパフォーマンスと思われないよう、斉藤りえの政策集・公式HPも力を入れて準備中です。
期待とともにお待ちいただき、またご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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