都議会がヤジ騒動で注目を集めたことで、
「あんな連中が、議員報酬で年収約1700万?!ケシカラン!!」
となったらしく、過去ブログ記事へのアクセス数が激増したことは
少し前にお伝えしたと思うのですが、数字だけの年収で言えば
東京都23区の区議会議員たちだってそんなに負けてはいません。
地方議員の議員報酬は、自治体の財政規模によって千差万別ですけど、
やはり東京都23区の地方議員たちは格別に恵まれています。
平均すれば、その議員報酬はずばり一千万円前後です。
世田谷区議会議員の報酬 / 桃野よしふみ世田谷区議会議員ブログ
http://www.momono-yoshifumi.net/?p=48
→世田谷区議会議員年収:10,250,240円
23区議員の報酬はどのくらい? / 益満寛志港区議会議員ブログ
http://masumitsu.info/archives/52110278.html
→港区議会議員年収:約1,020万円
23区の議員報酬には南北問題はあまりなくて、
どこもだいたいこれくらいの金額がベースになっています。
これに年間200万~300万円の政務活動費が支給される、といったところでしょうか。
※追記
政務活動費は正確には、年額96万円~288万円だそうです。
荒川区がぶっちぎりで金額が低い…
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この地方議員の人数ですが、基本的には削減の傾向にあります。
少子高齢化社会を迎え、残念ながら人口減少・税収減少が見込まれる
社会情勢を考えれば、それに合わせて政治家の人数も減らしていくのは当然のことです。
「政治家が身を切る改革を!」というと、
議員報酬の削減や政務活動費の廃止が議論されますが、
個人的にはこの「議員定数の削減」が最も効果的かつ安全な改革だと思います。
自分自身が活動していても、議員報酬の適正額を図るのは
なかなか難しいものだと感じますし、政治家の不安定性を考えずに
安易に報酬額を抑えたり政務活動費を廃止すると、
「金持ちしか政治家になれない」
「優秀な人が政治の世界に入りたがらない」
「お金がないから、十分な政治活動ができない」
という事態を招く可能性があります。
その点、議員定数の削減はこうしたリスクを取らずにコストを抑え、
また競争を激化させることで議員の質を向上させる効果も見込めます。
極端な例ですが、最下位当選していたあの野々村竜太郎県議も、
議員定数の削減改革が進んでいれば議会に入ることはなかったわけです。
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そんなわけで、細々とではありますが各地で議員定数削減が進む中、
既得権益にしがみつく古い政治家たちが多数を占め、いまだに削減が
まったく進まない地域もあります。
本日お邪魔した、目黒区も残念ながらその一つ。
目黒区では、心ある議員たちが何度議員定数削減案を提出しても、
大政党・大会派の反対によって削減が実現されていません。
そこで有志の議員や住民たちが立ち上がり、
議員定数の削減を求める署名活動をしています。
私も上記の理由から削減に賛同し、本日微力ながら応援に行って参りました。
目黒区では特に、参議院選挙や都議会議員選挙への鞍替え出馬で、
実際に定数が3名減っている状態ですが、区政の運営にはまったく支障が出ていません。
であれば、このまま議員定数は減らして、次期統一地方選挙に臨むべきではないでしょうか?
議員定数の削減に共感いただける目黒区民の皆さまは、
ぜひとも下記HPをご覧いただき、署名フォーマットを請求いただけると幸いです。
区民のちからで、目黒区議会議員の定数削減を実現しよう
http://meguro-giin-sakugen.jimdo.com/
法的拘束力を発生させる署名はルールが難しくて、
インターネットでぽちっと署名ができないのですが、
何とぞご協力を宜しくお願いいたします!
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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