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落選した議員は翌日から何をするのか【落選議員日記】

日々のこと

「猿は木から落ちても猿だが、政治家・議員は選挙で落ちるとただの人だ」

とは蓋し大野伴睦氏の明言ですが、ブロガーは落ちてもブロガーなので、毎日日記を書き続けようと思います。

今回、私、おときた駿は「完全落選」となったわけですが、さて落選すると議員はどうなるのか。翌日から何をするのか。

まず、これは当落にかかわらずではありますが、投開票日明朝から報告の駅立ちを行います。

駅の前でご挨拶をしながら、選挙結果をお伝えするのですね(「御礼」は公選法で禁止されている)。

私も5年ぶり2度目の落選となったわけですけども、落選した後の挨拶まわりは本当に苦しい!拷問!

たった1時間の駅立ちが、何時間にも感じられます。なにせ、落選したって言い続ける報告ですからね。

逆に当選した後だと、これがまた楽しくて仕方ないのですが、まあそれはそれとして。

9時ごろまでご挨拶を終えると、少し一息ついて、事務所に戻ってひたすら御礼・報告の電話かけ。

支援者の方々、地域の皆さま、選挙で応援に入ってくれた同僚議員etc…

直接あいさつに行けるところはもちろん行くし、そうでないところはお電話やメールで。

維新は組織的な支援を受けていないので、報告・御礼周りに行く数自体はそれほど多くないとしても、1日で終わる量ではないので報告・御礼の挨拶・連絡はしばらく続きます。

そしてその合間に、事務所体制や今後のことを考えなければなりません。

自分の生活…も勿論ありますがその前に、特に現職議員の場合、秘書たちの雇用・生活を考えることが急務となります。

一緒に失職してしまったわけですから。本当に申し訳ない。

なんとか手元に残った政治資金と、貯金を切り崩してかき集めたお金で、最低でも1~2ヶ月分の給料はみんなに出し、その間に彼らの再就職先を見つけないと。

また選挙区内に借りた事務所も、すぐに解約ができるわけではないので、この家賃の目処もつけなければならず。

事務所の撤去日が決まったら引っ越し、そのときは荷物はどこに置こうか。引っ越し代も確保しておかないと。

その前に、議員会館から引き上げて預かってもらっていた大量の荷物が業者さんから戻って来るから、その保管方法も考えないと。

トランクルームを借りるのにもお金がかかるなあ。。

とか、あれこれ考えて貯金通帳の残高を眺めては、途方に暮れて。

それでもとにかく、御礼の挨拶・連絡を終わらせないと…とまた受話器を取り、地域を歩く。

こんな日々が1週間くらい、当面は続きそうです。

正味、明るいことなんてなんもなくて、ふと気がつくとどん底に落ち込みそうな気分の時もありますが、

下を向いても仕方ないし、共働きの我が家の場合は妻の支えもあるので、

子どもたちと過ごす時間を増やしながら、前向きに一つ一つ乗り切っていきたいと思います。

落選日記も毎日更新予定(Xへの転載は気が向いた時で、ブログメイン)なので、温かな心でご支援のほどよろしくお願い致します。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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