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荒ぶる河野太郎氏、「現役世代の社会保険料負担軽減」「支援金」について言及。ついに総裁選のメインイシュー化か

日々のこと

初手から攻め続ける河野太郎氏が、ついに総裁選のメインイシューの一つとして「高すぎる社会保険料」について俎上に載せました。

現役世代が支払う社会保険料から、多額のお金が高齢者医療制度のために「仕送り」されている支援金制度に触れるという、自民党議員としては画期的な姿勢で、問題意識は完全に共有します。

高齢者の医療費窓口負担がほぼ9割引に据え置かれつつ、それが現役世代からの「仕送り」によっていびつに支えられている構造は、現役世代から高齢者世代への誤った所得移転が起きているということにほかなりません。

社会保険料は税と違って引き上げられやすいために、現役世代が一方的に負担を負わされ続け、リスクを分け合う「保険」として機能せず若者への「課税」になっているという指摘も正しい。

ただ一方で河野太郎氏は

>中小企業などの賃上げの原資を生み出すためにも、現役世代の負担が過剰とならないよう、高齢者の世代内での助け合いを今以上に深めていく必要があります。

と述べつつも、まだその具体的な方針・制度設計については明らかにしていません。

若い世代の保険料を下げようとするならば、

・高齢者の負担(窓口支払いや保険料)を増やす
・給付(過度な医療サービス)を減らす
・あるいは保険制度はやめて税を投入する

など、大きなオプションとしてできることは限られます。

日本維新の会は医療制度改革案「医療維新」の中で

・窓口負担や高額医療費制度を適正化し、年齢にかかわらず資力のある方には負担をお願いしつつ
・保険数理が崩壊した高齢者医療制度そのものを見直しながら、税財源化することで膨張を抑止する(保険料のようになし崩し的に引き上げられるのを防ぐ)

という、いわばハイブリッド案を提案しているところですが、これ以外にも制度設計案はあるはずです。

河野太郎氏には総裁選の中で、ぜひ具体的な方針や制度を明らかにしながら、社会保険料の引き下げ・社会保障制度改革を正面からアジェンダとして掲げ続け、他の総裁候補者の考えを引き出してほしいと思います。

また、社会保障制度改革で「第三の道」を目指すと公言している小林鷹之氏や、他の総裁候補からも積極的な提案がなされることを期待しています。

維新も負けずに「医療維新」と「現役世代の社会保険料負担軽減」の旗を高らかに掲げ続けていく所存です。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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