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-うつろう若者・無党派層の支持。民衆党に飲み込まれた「時代力量」に何を見るか-

日々のこと

3泊4日の日程で台湾にきています。毎年参加させていただいている「IPAC(対中政策に関する列国議会連盟」サミットのためです。

昨年は日本の国会議員は私1名だったのに比べて、今年は開催地が台湾ということもあり与野党9名が参加!

参加国の中では最大派閥として3日間、みっちりと対中政策を中心とした世界の人権課題についてディスカッションしてきます。

さて、明日からの本格的な日程の前に、本日は日中台湾交流協会および米国在台協会から最新の現地情勢についてブリーフィングがあり、意見交換を行いました。

話題の中心の一つは、先に行われた総統選挙&立法委員選挙。民進党が総統の座を維持したものの、立法院では過半数割れに追い込まれ、少数与党に。

一方で野党の国民党も単独過半数に至らず、新勢力の民衆党が完全にキャスティングボートを握る形となっています。

台湾立法院 113議席
民進党 51
国民党 52
民衆党 8
無所属 2(※国民党系)

現在のところ、民衆党は野党側と歩調を合わせて立法院で所狭しと暴れまわり、その存在感を発揮している一方で、

政策的な主張としては民進党と近い部分もあるのに、ポジショントークに徹する姿勢に対して若年層や無党派層からの支持が離れつつある傾向も見られるようです。

一方、ひまわり運動をきっかけに勢力を増し、第三極として2014年から一斉を風靡した新政党「時代力量」は、先の選挙ですべての議席を失い民衆党に飲み込まれました

というか、当時の時代力量の党首であった黄国晶氏はちゃっかり民衆党の議員になっており、それに対しても色んな見方や批判があるようで…。

私が初めて台湾に訪れたのは、時代力量の議員にお声がけをいただいたイベントに参加するためだった(過去ブログ参照)ので、思い入れがあった政党が消滅することには一抹の寂しさを感じます。

時代力量→民衆党への流れに感じるのは、いわゆる「第三極」と言われる政党が存続し続け、またスケールすることの難しさです。

与党も野党も、既存政党はすべて駄目という、若者の期待がどこかへ向かう。社会に絶望するのは若者の特権であり、それ自体はどの国でも起こりえることです。

しかし、期待した「新政党」もいつまでも新しいままではいられない。いつしか既存政党になり、また「新政党」が現れれば淘汰される…。

翻って日本維新の会も、国政政党としての結党から12年。

いつまでも「第三極」ではいられない正念場。「第ニ極」つまり野党第一党となり、政権与党へとスケールアップすることができるか。

時代力量の閃光と消滅を振り返りつつ、23ヶ国から議員が参加している今回のIPACサミットでも、各国の議会状況・新興政党の勃興などについて意見を交わしてみたいと考えています。

29日から本格的な日程がスタート。日本チーム、一丸となって頑張ります。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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