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「東京23区の定員増認めず」に効果はあるか?規制より健全な競争を

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

東京23区の大学定員増認めず 地方創生2法案を閣議決定
https://this.kiji.is/333395589906400353?c=113147194022725109

本日、地方創生に関連して2つの法案が閣議決定されました。

商店街の空き店舗解消策として、利用実態のない店舗・住宅への課税を強化することは、利用を促して流動性を高めるために有効な手立てだと考えられます。

一方で、東京23区の大学定員増を10年間禁止する法案については疑問を強く呈さざるを得ません。

東京都議会が意見書、23区の大学新増設抑制に反対
http://univ-journal.jp/15957/

東京都議会としても昨年秋に全会一致で、この政府方針に反対する決議案を可決しています。

すでに多くの有識者が指摘しているように、重要なことは地方の魅力を高めることであって、東京都を締め付けても抜本的な解決にはなりません。

また逆に、東京都23区大学の定員増を認めなければ希少価値が高まって、受験偏差値や就職人気度などが増していく可能性もあり、この場合も結局は地方大学のプラスになりません。

これで今度は地方在住の学生が海外大学志向になったら、今度は海外大学への進学でも規制するのでしょうか…?

行動を規制していくことに際限はなく、解決に向かわないことは明らかです。

学生200人に求人が殺到 秋田・国際教養大はなぜ人気
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO23501200V11C17A1000000

そして国際教養大のように、地方の大学でも独自路線を取ることで全国から学生を集めることができます。さらに上記の記事中では学長は

「今の脅威は、もう国境ではない。オンラインだ」

と述べており、東京や世界どころか競争の次元は「オンライン」になっていることを示唆しています。

このような法案がまかり通る状態で、世界のあらゆる大学との競争に打ち勝つ人材を育てることができるのか、懸念はつきません。

とはいえ、まだこの法案はあくまで「閣議決定」段階。

これからの国会論戦を通じて、とりわけ東京23区選出の国会議員の皆さまの尽力により、この法案内容が大幅に修正されることを期待し、注視していきたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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