こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
今週末は夏祭り最後のピークですね。なんとか小雨で天候も持ち、私も赤羽小学校で行われた納涼祭にて得意の盆ダンスを最初から最後まで踊らせていただきました。
何箇所もお祭りをハシゴするより、じっくりと一箇所に腰を据えるタイプです(たぶん選挙戦略としては間違ってるだろうな…)。単に踊るのが好きってこともありますけど。
「いつもテレビで見てます!写真撮ってください!」
「ていうか、北区の人だったんですね!」
と沢山の方々にお声がけいただき、せっかく知名度が上がったのに北区選出だと認知されていない事実が改めて浮き彫りになりました(愕然)。
おときた駿は北区出身・北区選出の議員、北区出身・北区選出の議員でございますっ!!(大事なことなので2回言いました)
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さて、地域の人と話しているとローカルネタも多いのですが、やはり現在関心が高いのは築地移転問題のようです。直接的には築地・豊洲に関係ないであろう北区の皆さまからも、多くのご心配の声をいただきました。
築地移転に限らず、大規模な公共事業や再開発計画に付き物とも言えるのが、
「現場・地域の声を聞いて!」
という意見です。テレビ番組でも、何度も出演者の方に「どうして現場の声を聞かないのか?」「現場の声を聞けばいいのに、なぜ混乱しているのか?」というご指摘を多くいただきました。
これは100パーセント正しい。正しいのですが、現場・地域の声を聞いているだけでは、当然のことながら政策は前に進みません。現場・地域の声といっても、まったく一枚岩ではないからです。
築地に関しても、確かに一番詳しいのは現場の方でしょう。ですが、その「現場」とはいったいどこを指しているのか。全体を俯瞰してみた場合に、「部分最適」な見解になっていないかどうか。同じ立場でも、異なる意見の持ち主はいないのか。
こうした点を総合的に捉えて相対化し、当事者間の利害調整をして政策実現することこそ、まさに政治家と行政の役割です。逆に言えばそれができないのなら、政治家の存在価値なんてないわけです。
ですが、この役割を果たすのは本当にしんどい。当事者ではないからわからないことも多い中で、膨大な情報をどのように紐解いていくのか。
そして多大な時間を書けて調査研究を行い、賛成・反対両者の意見の「落とし所」を見つけて政策提言をしてみたら、
「あいつは何もわかってない、裏切り者だ!」
とレッテルを貼られて、双方から恨みを買う結果に終わる…なんてこともありえます。
なので実は政治家としては、複雑な利害衝突が起こる案件には首を突っ込みたくないというのが正直なところでしょう(これが今、多くの都議たちが移転問題にダンマリを決め込んでいる理由でもある)。
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そこで政治家たちが吸い寄せられるのが、いわゆる「利権」というやつです。
「私たちの意見を通してくれたら、応援しますよ。票もお金も工面しますよ」という声に乗っかれば、これほど楽なことはありません。調査も研究も必要なく、その人たちの代弁者として振る舞えば良いからです。
片側の意見の代弁者をやっていれば、反対側は敵になっても確実に自分の味方は増えます。最初はそこまであからさまな癒着関係がなかったとしても、
「今回はありがとうございました!また次回も宜しくお願いいたします」
なんて『義理人情』(by都議会のドン)の関係ができあがってしまうと、東京都・都民にとって最善かという価値判断より、その団体との関係性が優先されていくことになります。
こうしたものが積み重なって、「利権」というものが生まれていくわけですね。
「政治家として長生きしたければ、『利権』をつくれ」
どれだけ多くの人にそうアドバイスされたかわかりません。選挙のことだけを考えれば、自分の支持母体をつくり、ポジションを築いた方が有利なのは間違いありません。そして前述の通り、利権に依るというのはとっても「楽」な生き方でもあります。
しかし私は、そうした政治家になるつもりは毛頭ありません。都や都民のためにならないと思えば、時には以前味方だった人たちをも敵に回す覚悟が必要です。それが本当の「是々非々」なる政治姿勢のはずです。
「そんな人だとは思わなかった、失望した!」
「いままでは応援してたけど、もう応援できない」
そう言われれば、これほどショックなことはありません。だから多くの政治家は利権に寄り添い、どちらの利権にも与せない場合にはダンマリを決め込むのでしょう。
我ながら不器用な生き様を選んだ気はします。それでもこの姿勢でどこまで行けるのか、行けるところまで行ってみようと思ってます。
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築地移転に引き続き、東京五輪や各地域の再開発・東京一極集中の是非など、都民の世論を二分する政治的課題は目白押しです。
私はどのポジションにも利権にも依ることなく、すべての課題に対して自分の姿勢を明確に示し、データと論拠に基づいた政策を提示していきたいと思います。
…しかし政治家であり続けるためには、まずは北区の議員だと認識してもらって議席を守らねば。。(冒頭に戻る)
明日も地域行事にいくつか顔を出させていただく予定です。お気軽にお声がけくださいませ!
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/
11時55分からはTVタックルにも出演しますので、こちらも宜しくお願いいたします^^
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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