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【書評】デモでは民主主義は守れない。真山仁の「当確師」の哲学に学ぶ

書評

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
朝ナマや日本のジレンマなど政治番組も年末年始の風物詩ですが、
年末に発刊されたこちらの政治小説もおすすめです。

当確師 / 真山仁

請け負った候補者を99%で当選させる選挙コンサルタント、
「当確師」を主人公とする政治・選挙小説。
その伝説の主人公の信条はずばり、

政治なんて何をやっても変わらないと、諦めてはいけない。
民主主義の主役は有権者なのだという幻想を、有権者に抱かせなければいけない。
選挙でこの国を浄化すると、聖(主人公)は本気で考えている。

「当確師」P242より

「選挙」というものを生業とし、食い物とする主人公に
あえてこの信条を抱かせる筆者に、畏敬の念を感じざる得ません。
ずばりこの本の帯には

「デモでは、民主主義は守れない」
「目を背けるな、これが日本の現実だ」

という文字が並びます。
安保法案における市民活動への痛烈なメッセージであり、
本文の中にもそのもの直接的に指摘する下りがあります。

著者・真山氏の熱いメッセージに触れて、
年末に書いて一度は非公開にした文章を改めてアップしておきます。

自分が、政治家が、おそらく最後まで信じなくてはいけないもの
http://otokitashun.com/blog/daily/9784/

私の「民主主義」についての想いは、
こちらにほぼすべてが記してあります。

与えられた幸福か、自らつかみとった自由か。
理想に近づく独裁か、正しいか分からない民主主義。

永遠の政治テーマとも言えるこちらの課題については、
もう一つの政治小説「コラプティオ」も非常にオススメです。

コラプティオ / 真山仁

明日でいわゆる連休も終わりですが、
この隙になるべく沢山の本を消化したいと思います。

手短ですが、それではまた明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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