さて、議員(政治家)の方々は
どうしてこんなに熱心に地域の夏祭りに参加するのでしょう?
理由1.
顔を売って、選挙で投票して欲しいから
理由2.
地域に溶け込み、地域の声を聞きたいから
理由3.
自分が純粋に楽しむため
2が建前で、1がホンネというのが実際のところではないでしょうか。
議員になって、初めて迎える夏祭りシーズン。
なんだか…とても難しいですね。。
「議員の仕事は議会活動や政策だろう。盆踊りを踊ることじゃない!」
まったくの正論です。
しかしながら、特に地方議員は地域の方と知り合い、地域の実情を知り、
地域の人々の声を集める「理由2」が重要なことも確かなのです。
ただそのために、
1日に5つも10つも集会所や盆踊り会場を
ひたすら周るようなやり方が正しいのでしょうか?
「東京都議会議員のオトキタです。寄付等が出来ないので
手ぶらでスイマセン。楽しませていただきます!」
「おお、お疲れ様!頑張ってね!」
…で、小一時間ほど盆踊りや神輿に参加をして次へ。
これでは正直、「地域の声を聞く」も何もありません。
溶け込んでる感もまったくありません(あまり楽しくもありません)。
本当に「理由2」を達成したいのなら、
一つか二つの祭りに絞り込んで準備段階から携わり、
最低限丸一日中行動を共にすることが必要ではないでしょうか。
とはいえ。
「◯◯先生はいつも顔を出して偉い。いいやつだ。」
「☓☓のところは秘書や奥さんしか来ない。信頼できない政治家だ!」
このような評価を多くの方々がくだされることは、動かしがたい事実です。
全員ではないと思いますが、やはり、肌身に感じました。
だからこそ、
「たくさんの夏祭りをとにかく周る」
というのが、議員のあるべき行動として
これほどまでに最適化されたのでしょう。
現状を変えようと思うなら、
・議員が政治活動や議会活動に集中して夏祭りの周回を自重し、
・有権者も政策や実績本位で政治家を評価するように心がける
という両面からのアプローチが必要なるわけですが、ただでさえ
低投票率にあえぐ民主主義国家日本においてこの実現が
はるか遠い道のりであることは想像に難くないと思います。。
青雲の志を持って政界に飛びこんできたオトキタとしては
理由2と理由3を大事にして夏のシーズンを過ごしたいものです。
今年は当選後の参院選、初登庁とあいまってバタバタして
夏祭りシーズンに突入してしまったので不完全燃焼感が満載ですが、
来年は自分の住む王子本町と事務所がある十条に絞って、
「理由2」と「理由3」の実現を目標に夏祭りを迎えたいと思っています。
ですがそれは、「選挙」とか「4年後」を考えたら
やっぱり正しくない行動なのかもしれませんね。
…なんて悶々とした悩みを抱えたまま迎える、新人議員の晩夏なのでした。
来年までの大きな夏休みの宿題。皆さんとともに、考えていければ幸いです。
それでは、また明日!
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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