いよいよ本日から代表質問がはじまり、
第一回定例会が本格的に幕を開けた感じです。
本会議での「質問」は委員会でのそれに比べて格段に格式が高く、
時間も会派人数によって厳格に分けられているため、滅多に順番が回ってきません。
4名会派のうちの場合、ちょうどそれぞれの定例会につき1枠なので、
1年に1回しか出番がないという貴重な出番なのですね。。
参考:「質問」こそ、議員の花形?
http://otokitashun.com/blog/togikai/1587/
質問に登壇する議員は、規定の期日までに
「質問通告」によってその内容を提出しなければなりません。
今回の場合は質問日が3月5日・6日で、通告日は2月28日正午でした。
だいたい1週間前ということですが、この時に提出するのは
後述するようにあくまで「箇条書きの項目」だけです。
そのため、ここから質問日まで
議員と役人側の熾烈な(?)バトルが繰り広げられます。
「先生!(質問の)原稿の準備は進んでますか?」
「先生!原稿は今どこまで出来ているでしょうか?!」
「先生!原稿が出来たらすぐ連絡ください!受け取りに参ります!」
「先生!いい加減に原稿出してください!!(キレ気味)」
…とまあこれだけ読むと、小説家と編集者みたいな。。
ご案内の通り、本会議での質問と答弁はその場で考えて
ガチンコ勝負しているわけではないので、事前に質問内容を精査して、
先方が「答弁調整」をして回答を用意します。
行政というのは細かな言葉遣いや行間までいろんな意味にこだわるので、
「質問の内容はだいたい通知してるんだからいいじゃん!」
とこちらは思っていても、原稿の全文を求めてくるのですね。
ここから、原稿を早めに渡すか、ギリギリまで隠すかは議員次第。
単に遅筆で原稿が出来上がらない議員もいるそうですが、
質問通告で該当する部署の役人さんたちは、回答作成のため
議員が原稿を出してくるまで無限に残業するハメになります。カワイソス。。
そんなわけなので、早めに原稿を出してしまった方が
きっといい答弁も帰ってくるし、お互いのためな気がしているのですが、デメリットもあります。
まず「痛いところを突く」質問には行政側も答えたくないため、
あの手この手で欠点を指摘して、質問の取り下げや修正をさせようとしてきます。
これと闘うのはけっこう大変です(が、きちんと理論武装してればたぶん大丈夫)。
さらに恐ろしい可能性としては、他の議員に質問原稿を横流しされること。
これはあくまで【推測ベース】でしかないのですが、行政側の意に沿わない質問をしようとすると、
行政側が自分サイドの議員に質問を横流しにして、ニュアンスを変えてかぶせてきたりするそうです。
これは「質問つぶし」とか呼ばれていて、少数会派や野党議員の悩みのタネです。
行政側は大会派・与党とツーカーの場合が多く、バカ正直に原稿を渡してしまうと
それを行政側が自分たちの懇意の議員に流す。
んで大会派の方が質問順番が早いので質問の鮮度が落ちるし、
そういう議員は行政側を持ち上げるテイストで質問をするので、
後から質問する議員がマヌケに見えるという事態になったりするのですね。。
まあ、実際にそんな「横流し」が行われているのかどうか、
少数会派側には確かめる術はないのですが。東京都にはないかもしれないし。
今回、私は質問通告前に原稿が出来上がっていたので(!)
とっとと原稿を渡してみたのですが、幸いなことに質問つぶしの気配もなく、
きっと当日は良い答弁が返ってくることでしょう!
というわけで、私の一般質問の出番は3月6日(木)17時前後から17分間の予定。
ネット中継もありますので、お時間のある方はぜひともご覧くださいませ。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/
ではでは、本日はこのあたりで。
-以下、通告してある質問予定項目-
【1】都知事の都政改革への姿勢について
1. 「行政のムダ排除」「カネのかからない政治」に向けての政治姿勢について
2. その他
【2】パラリンピックへの取組について
1. 新しいパラリンピック大会に臨む姿勢について
2. その他
【3】都の行財政改革について
1. 新たな行財政改革プランの策定について
2. 行財政改革を主導する組織について
3. 抜本的な天下り規制について
4. その他
【4】子育て支援について
1. 利用者助成、保育バウチャーの導入について
2. 児童相談所の特別区への移管について
3. その他
【5】都有地の活用について
1. 空き都有地情報の公開について
2. その他
【6】交番業務の改善について
1. 交番におけるIT機器の活用について
2. その他
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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