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「議会運営委員会」の重要さと切なさと心強さと

都議会の話

2月12日(水)、舛添新都知事が登庁し、正式に舛添都政がスタートいたしました。
都知事からのメッセージや記者会見は下記のページでご確認いただけます。

知事の部屋
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/

1時間弱の記者会見が完全に文字起こしされており、なかなか便利です。
ぜひ都議会の委員会速記録もこのスピードで(以下略)

さて、舛添都知事との都議会定例会はいよいよ再来週から
幕を開けるわけですが、その前に都議会の会派構成が変わりました。
理由は↓

東京都議会:結いと維新が統一会派 – 毎日新聞
http://linkis.com/mainichi.jp/select/n/5VfVY

これにより、現状の都議会会派構成は以下の通りになります。

東京都議会自由民主党 59名
都議会公明党 23名
日本共産党東京都議団 17名
都議会民主党 15名
都議会結いと維新 5名
みんなの党Tokyo 4名
都議会生活者ネットワーク 3名
無所属 1名

というわけで、我々はこれまで第5会派だったのですが、
5名会派が誕生したことで、第6会派と相成りました…。

たった1名の違いなのですが、これが議会としてはとても重要な変化です。
以前にご説明したとおり、議会のパワーバランスはすべて「数」で決まります

参考:都議会のお話しVol.1 ~会派ってなに?
http://otokitashun.com/blog/togikai/1277/

都議会の「慣習」では5名以上が「交渉会派」となって代表質問の権利も得られますし、
議会運営委員会に正規メンバーとして参加できるようになります。

なんというか、半年の議員活動でわかったのはこの
議会運営委員会(通称「議運」)で決まることがすごく重要で、
むしろここで大体の筋書きができていると言って過言ではないと思います。

議運をわかりやすく説明すると、
エヴァンゲリオンでいうところのゼーレみたいな機関です。
わかりませんかそうですか(ごめんなさい)。

簡単に言うと、議会の流れを予めすべて決める会議です。
正味のところ、テレビで中継される本会議などはすべて振付が決まってますし、
大きな論争はこの議会運営委員会ですべて決着がついているのが通例なのです。

なお「議運」の内容は議事録にて公開されているものの、
さらにこの前にはその議運の流れを決める非公開の「理事会」が開催されまして、
この理事会の内容について公表しようものなら、 おっと、誰か来たようだ…

とにかく、この重要な議運にメンバーを送り込めるというのは
パワーゲームとしてかなり大切なことなのですね。

どれくらい大事かというと、議運は全メンバーが出席しないと開けません。
議運は議会の流れを決めるための会議なので、議運がなければ議会が開けません。
つまり、正規メンバーが一人でもボイコットすれば、議会が開けなくなるわけで…

これが、「議会政治は、数だけでは決まらない」と言われる理由です。
いくら大多数を特定政党が占めていても、最終手段を取られないように常に調整が必要になります。
うーん、民主主義の冥利。

なお我々は幹事長が出席は許されているものの、あくまでオブザーバーです。

さらにこれまでは第5会派である我々がドント式で割り当てられた
「委員長(環境建設委員会)」ポストを持っていたのですが、
それも5名会派の方に移行されることになりました。残念。。

何はともあれ、自公が圧倒的多数を占める都議会において
新たな「交渉会派」「議運メンバー」が誕生しました。

これが新たな改革のきっかけになることを願いまして、
第一定例会に臨んでいきたいと思います。

それでは、本日はこの辺りで。
…というか今日はバレンタインだったのか!!(驚愕)

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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