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小池百合子候補の「コミケ応援宣言」、その真意は?表現の自由について直接聞いてきた

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
選挙戦も4日目に突入しましたが、

「選挙カーの音が小さすぎて、せっかくなのに聞こえない…!」

という声にお応えするため、
渡辺よしみ氏なども使っていた通称「金魚鉢」こと、
ガラス張りの選挙カーが本日から投入されました。

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@豊洲ららぽーと前。
動員なしで、ものすごい聴衆の数!

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マイクを握るのは、若狭勝衆議院議員(自民党)。
除名覚悟で、真っ先に小池百合子指示を表明した男の中の男です。

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豊洲は私の第二の故郷(妻の選挙区)ということで、
マイクを握ってのお訴えもさせていただきました。

さてそんな中、本日ネット界隈を賑わせたのはこちらのツイート。


(左にいるのは豊島区の高野区長という…若い!)

この突然の「コミケ応援宣言」に、

「小池百合子は、表現規制派じゃなかったのか?!」
「ヲタク票を見込んでの突然の転身?」
「いい顔を見せながら、自分たちに都合が良い『規制』はする気では?」

等など、様々な意見が飛び交っています。

実は先立って昨夜、多くの方からの問い合わせを受けて小池百合子候補に直接、
こうした「表現の自由」についてどのように考えているのかをお聞きし、
議論をさせていただきました。

小池百合子候補は

表現規制派と言われることは極めて遺憾。創作活動は自由に、
 大いにやってもらいたいと思っている。私だってアニメは大好きで、毎年コスプレもしてる」
(という話から、先のツイートに多分つながった)

「ただその中には、あまりにも目に余るものがあることは事実。
 それが子どもたちに無制限に届くような状況には、何らかの対策が必要ではないか

というのが大筋のご意見でした。
これは政治家としても、あるいは世間的にも「一般的」な考え方だと思います。

そこで私からは、まさにその「何らかの対策」という部分にこそ、
多くの人びとの危機意識と論点があるのだ
という点を説明させてもらいました。

ある表現や作品が子どもたちに対して問題があるとして、
その「良し悪し」を誰が決めるのか?行政や権力者が決めてよいのか?
それを一度でも許せば、なし崩し的に表現の自由が奪われる可能性がある。

法律や条例で線引をするのではなく、
むしろ業界や創作者の自主規制を促していく形で支援するやり方もあるし、
東京都においてはそのほうが望ましく、業界や創作者を萎縮させないのではないか。

また、仮に行政側がなんらかの処分をくださなければならない悪質なケースでも、
それをもって他の「創作物」に同じ線引を押し付けることも危険である。
創作物は、すべて異なるオリジナルなのだから…

こういったことを説明させていただくと、

「そういう問題意識が多くの方にあるのね。
 私はアニメ・マンガ等を応援していきたいし、規制派と思われるのも心外だから、
 しっかりと考えてみなければなりませんね」

という感じで、
表現規制をすぐに見なおすという言質は取れなかったものの、
十分に話し合いの余地はある
ように私自身は感じました。

なので私としては、これを持って「表現の自由は安心です!」と言うつもりはありません。
ただ、どんな政治家であれ、強い信念があり知識も豊富である「中心政策」以外については、
ある種柔軟に変わっていく余地があるものだと思っています(コロコロ変わったら困りますけど)。

小池百合子候補にとって「表現の自由」はおそらく、「中心政策」ではありません。
その界隈の盛り上がりがすさまじいので、にわかに興味を示し始めたのかもしれません。

ただ、それはある意味でポジティブな面も大きいのではないでしょうか。
表現の自由を守り、何度もコミケ演説でご一緒した山田太郎参議院議員が叩きだした、
全国比例29万票(東京だけで7万票弱!)という力は、確実に政界に影響を及ぼしています。

政治の世界は、一筋縄ではいきません。
表現の自由シングルイシューで知事を選ぶことはなかなかできませんし、
その中で総合的に優れた候補者に、どこまで政策を理解してもらうか。

すぐに公約に入らなかったとしても、いやたとえ入ったとしても、
粘り強い交渉や働きかけを続けていく他ないのです。
これは表現の自由以外の、どんな政策についても当てはまることだと思います。

まさにこういう意識こそが大事で、
有権者の皆さまが厳しくチェックをしていただく必要があります
表現の自由は、誰かが勝手に守ってくれるものではないのですから…。

繰り返しになりますが、小池百合子候補はコミケ応援によって、
「表現規制は一切しない」と高らかに明言をしたわけではありません。
ですが一部で言われているように、強硬な表現規制派でもまったくありません

「これから十分に話し合い・歩み寄りの余地はある」

私はそのように率直に感じました。

なので、もし仮に彼女が知事に当選したとしたら、
議会質問で青少年健全育成条例や表現規制について質問をぶつけていきますし、
表現の自由を守るために議会から陰に陽に働きかけを続けていきます。

「表現の自由」を最大のイシューとして都知事候補を選ばれる方がいらっしゃいましたら、
以上のような状況を参照にしながら、都政にふさわしい人物を選んでいただければ幸いです。

またこうした表現の自由以外にも、せっかく候補者とほぼ毎日会える立場におりますから、
皆さまから寄せられた政策に関する疑問やご意見について、私から小池百合子候補に直接お聞きし、
できる限りのフィードバックをしていきたいと考えています。

選挙期間中にすべて対応できるとはお約束できませんが、
ぜひ各種SNSで様々な疑問や提案をお寄せくださいませ。
選挙期間中の政治家は、特に対応が親切ですよ?!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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