本日、宣言通りモスク「東京ジャーミィ」を再訪問いたしました。
※前回までのあらすじはコチラから↓
イスラム国のテロを受けて、日本最大級モスクの「東京ジャーミィ」に訪問しました。
http://otokitashun.com/blog/daily/5914/
こんな時だからこそ…モスク&ハラールを体験しに行きませんか?2月15日(日)14時~
http://otokitashun.com/blog/daily/6092/
20人くらいは集まるかな-、30人を超えたらいいなーなんて思っていたら、
あれよあれよのうちに参加人数が膨れ上がり…
最終的にはスタッフを合わせて、105名もの方に参加していただくことができました!
この問題への関心度の高さゆえだと思いますが、いち地方議員の企画に文字通り
全国津々浦々から参加して下さったことに心より感謝いたします。
前回も広報担当の下山さんとともに親切にモスクを案内してくれた、
トルコ人ムスリム青年のナイスガイ(日本語もかなり堪能)は、
大勢の来訪者を目の前にして
「よくも…よくも…っ!」
と、大変感動して何度も強く手を握ってくれました。
きっと彼は
「よくぞここまで多くの方を連れてきてくれましたねっ!」
と言いたかったのだと思います。
うんうん、きっとそうだー絶対そうだー。
よくもやってくれたな!とかじゃない。。
女性は持参したスカーフを身につけ、礼拝堂の中へ。
「イスラム教に逆風とも言える環境の中、これほど大勢の方に来てもらえることは本当に嬉しい」
と、下山さんも前回以上に熱のこもったお話をして下さいました。
熱がこもりすぎて、予定時間を超過してしまったけれども(苦笑)。
一つだけ前回になかった小話の一つをご紹介すると、
「イスラム文化から世界に広まったものは非常に多い」
というエピソードの中にあった、コーヒー豆のお話。
実はコーヒーを栽培する・飲むという文化はアラビアの、
イスラム文化圏から世界に広まった習慣なんだそうです。
(てっきりアフリカか南米が起源なんだと思っていました)
かの有名な「コーヒー・ルンバ」という歌の中には
「昔アラブの偉いお坊さんが~♪」
という歌詞があるのですが、それは半分正しかったんですねー。
半分というのは、イスラム教には仏教の僧侶やキリスト教における牧師や神父の存在がなく、
「イマーム」
先導者・指導者と訳される人が礼拝の先頭に立ってコーランなどを読み上げます。
それはあくまで礼拝をする人々の代表者で、僧侶や牧師のように
知識を与えて人々を導く人とはかなり意味合いが違います。
「神と人々の間に、極力カベをつくらない」
というイスラムの発想からそのようになっているとのことです。
なるほど。。
というわけで実際にコーヒー史に最初に出てくる記述は、
アラブの医師・ラーゼスによるものなんですねー。
豆知識もなかなか興味深いものです^^
途中で帰った方や写真NGの方もいたけれど、
最後は好意に甘えて礼拝堂内で記念撮影。前回はすでに日が落ちていたので、
ステンドグラスから降り注ぐ光を浴びて、本当に荘厳な雰囲気を体験できました。
■
第二部は場所を変えて、ウイグル人のムスリムが営む
「ハラール」が食べられるレストランへ。
ウイグル料理 シルクロード・タリム
http://oasis-tarim.com/foods/index.html
「ハラール」とは、イスラム法で許された項目を指す言葉で、
転じて主にイスラム法上で食べられる物のことを表すようになりました。
「ハラール・フード」ともいいます。
イスラム教で豚肉が食べられないことは有名かと思いますが、
店長によると他に大きな特徴としては
・食肉は屠殺するときに、必ず血抜きを徹底しなければならないこと
・料理にアルコールを一切つかってはいけないこと
が挙げられるそうです。
詳細はかなり複雑なので、Wikipediaなどもご参照ください…
「ハラール」と一口に言っても、ムスリムの間でも定義に曖昧な部分があります。
徹底したムスリムになると、アルコールの入った洗剤で食器を洗うことすらNGになるそうです。
ひえぇぇ。。
こうした細かな違いやこだわりから、日本では「ハラール」の基準が乱立しています。
一方で韓国やマレーシア、シンガポールなどでは、国家がガイドラインを引いて
「我が国が認めるハラールの線引とは、ここである!」と定めています。
「日本でもジャパン・ハラール、トーキョー・ハラールのように、
政府や行政が一定のガイドラインを定めて欲しい。NPOなどでは限界がある」
というのは、ウイグル人店長の弁。
ハラールの正しい普及・拡大とムスリム同士の衝突を避けるため、
こうしたハラール対策についてもしっかりと研究・政策提言をしていきたいと思います。
最後の最後までお付き合いいただいた大勢の皆さま。
満足度は、かなり高いイベントになったのではないでしょうか?!
■
一部二部を通して私から参加者の皆さまにお願いしたのは、
「今日感じたこと、思ったことを、ぜひSNSやブログなどで発信してください」
「ネット発信をしない方は、ぜひ家族や友人に今日の感想を伝えて、話し合ってください」
ということです。
こうした情報が広がり、少しずつでも人々が知らなかった事実に触れることで、
理解が進んでいく。変化が起こる。私は、愚直にそのように信じています。
今後も私は実際に行動し、現場を知り、感じて、発信を続けていきます。
ぜひとも皆さまに、引き続きご注目をいただければ幸いです。
改めて大勢を受け入れて下さった東京ジャーミィの皆さま、
参加者の皆さま、そしてスタッフ各位、本当にありがとうございました!
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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