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炎天下に倒れた消防団員…。儀礼の長さは、本当にどうにかならないのか?

日々のこと

本日は地元の王子消防団による
消防操法大会が行われました。

写真 3

先月も合同水防訓練大会が行われたばかりで、
日夜訓練に勤しみ、毎月のように週末を潰してこうした
催事に参加される消防団員の方々には、本当に頭が下がる想いです。

さらに今日は…東京の最高気温、なんと33°。

しかも開催時間は、13時~16時というもっとも暑い時間帯。
観客席のテントにいてさえ、体力を奪われる炎天下です。

何か事故が起こらないかとても心配だったのですが、
その不安は閉会式で的中してしまいました。

写真 1

競技自体は15時前に終わるのですが、
ここから炎天下の中で団員は分厚い制服を着て整列して、
なんとほぼ1時間にも渡る表彰式・来賓挨拶などに参加しなければいけません。

区長表彰に区議会議長表彰、関係団体表彰などが続き、
表彰式の次には区長・議長・都議会議員・国会議員の挨拶、
それが終わると個別に来賓の方々の紹介で…

写真 2

挨拶が続く中、一人の消防団員が座り込み、搬送されました。
それでも式典は粛々と続けられ、来賓の名前が読み上げられる中、
ついに痙攣して真横に倒れこむ団員さんが…

ああっ、もう見てられない…!!

ここまで来て、ようやく次第は中止され、
最後の簡潔な謝辞を持って消防操法大会は閉会しました。

議員になって様々なイベントに招かれて参加していますが、
消防団関係の式典は比較的長時間に渡る場合が多いと感じます。

関係団体が多いのもさることながら、
おそらく歴史的な経緯で

・区長
・区議会議長
・都議会議員の代表
・出席している国会議員全員

がそれぞれ挨拶することになっており、
また出席している議員の名前も全員読み上げられます。

挨拶の間や、20人以上にもなる地方議員の名前が紹介される中、
消防団員の皆さまは直立不動でひたすらそれを待つのみです。

もう本当に、こんな無意味な儀礼はなくすことができないのでしょうか?

それぞれからの表彰はまだしも、政治家の紹介や挨拶など、
その議員が名前を売る以外にはなんら意味のないことです。

しかるべき立場の人間の出席や祝辞がすべて無意味とは言いませんが、
どれか一つに統一してしまって、簡略化することは可能なはずです。

名前の紹介がなくなったら、こうしたイベントに出席する議員が
激減するかもしれませんけど、それなら本当に消防政策に関心のある
議員だけが来るようになって、双方にとっても良いことではないでしょうか。

最近、消防団の団員不足と高齢化が課題になっています。

「近頃の若い人は、消防団に入ってくれない」

という悩みが、多くの分団から寄せられます。
また私も議員という立場と年齢上、勧誘されることも多いです。
(地方議員には、消防団に入っている方が多数。理由はお察しください)

「ああいう消防操法とかの訓練を、スポーツだと思えれば楽しめるよ」

なんて言われたりしまして、
被災地支援をライフワークにしていたので防災に関心はありますし、
また身体を動かすことも大好きなので、訓練を楽しめる自信もあります。

しかしながら、ああした式典で1時間近くも
直立不動で立ち続けているのには、どうも絶えられそうにない
率直に感じることは事実です。

地域のことや防災・消防活動に関心がある若者も皆無ではありません。
これからの東京で、忙しく合理的な若者たちに魅力をアピールするためには、
古色蒼然とした式典のやり方を見直すことも必要ではないでしょうか。

とにかく本日は炎天下の中、
消防団員の皆さま本当にお疲れ様でした。
体調を崩された団員の方の無事を祈るばかりです…。

議会マターなのかわかりませんが、
ああしたときには臨機応変な式典対応ができないのか、
抜本的な式典の短縮を、消防団全体で検討することは不可能なのか。

週明けに早速、東京消防庁の担当者に
話を持ちかけてみたいと思っています。

もうあんな光景、絶対に見たくありませんから…

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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