ひらけ、東京!!

豊洲新市場の地下にあるのは雨水か、汚染水か…詳細な調査データに基づき、冷静な議論を!

日々のこと,

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

どうも今日は午後から頭痛に悩まされ、夕方から夜まで4時間ほど思い切って寝ていたら、蓮舫さんの二重国籍問題で解散総選挙の噂が流れ飛んでいるやら、豊洲新市場に関する新ニュースが駆け巡っているやら、浦島太郎状態でポカーンでした。

地下水漏れか=豊洲市場の主要施設―共産都議団が現地調査(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016091400856&g=pol
豊洲新市場の地下に「15cm程度の水」 強アルカリ性2,000トンか
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00336261.html

 都庁で同日夜に記者会見した曽根肇都議らによると、この日午後に青果棟を訪れ、最大で約20センチの深さに達していた地下空間の水を採取。その場でリトマス試験紙を浸すと青色に変わり、強アルカリ性であることを示した

 採取した水は持ち帰り、検査機関に提出。その結果は16日ごろに出るという。曽根都議は「何らかの化学物質が影響しないと、これだけの強アルカリ性にはならない」と主張した。

(上記時事通信の記事より抜粋、強調筆者)

うーむ、うちも行けるようになったら地下に入りたいってリクエスト出してて、昨日の段階では14日の議員視察はありませんって言われてたのに(怒)!

とまあそれはさておき、共産党都議団が溜まっていた地下水にリトマス紙をかざしたところ青く変色し、そのことから地下水の可能性と危険性を主張しており、メディアがそのまま記事やテレビ報道にしています。

ほとんどの都議会議員が気付かなかった「地下空間」を発見した共産党都議団の調査力には心から敬意を表しますが、この主張には疑問が残りますし、少なくとも誇張があると思います。

これを鵜呑みにして記事にしてしまうメディアも非常に危険ですし、明日と言わず今日からテレビもそんな論調で情報を流しそうなので、以下に先に警鐘を鳴らしておく次第です。

宇佐美典也さんと共同でやっているオンラインサロン「あえて政治の話をしよう」の中で、専門的知識を持つメンバーとのやり取りの中でも確認しましたが(勉強になりますよ。会員随時募集中!)、そもそもここに溜まっている水がアルカリ性であることはむしろ当然です。

・コンクリートはそもそもアルカリ性なので、それに接している・通過してきた水はアルカリ性になる
・加えて海水はpH=8.0〜8.8のアルカリ性で、豊洲の立地から考えてもこの影響がある

何らかの化学物質が影響したからアルカリ性になったという主張は、確信犯的にミスリードを誘うものです。

加えて疑問が残るのは、「強アルカリ性」という単語を使い、各メディアがそれを疑いもせずにそのまま報道していることです。

「強アルカリ性」とはph11以上のものを指し、これは簡単に言えば触れると指がヌルヌルする(溶ける)レベルです。素手で触ったらいけない感じのものですが、本当に豊洲の地下に溜まった水からこの数値が出ているのでしょうか?(触ったらヌルヌルしたって言ってるみたいですけど)

ph
2016-09-15

参考・引用元:酸性・中性・アルカリ性って?pHって?

少なくとも、リトマス試験紙の変化だけでは、弱アルカリ性か強アルカリ性かどうかは簡単には判別できないはずです。

※【9/14 1:40追記】
記者会見ではpH試験紙を採取してきた水の中に入れ、色が変わった試験紙を基準シートと比べて「色的に12から14」と述べていたそうです(TBSの報道が詳しかったので、リンクをつけました)。色をみたところではpH11前後に見えますが、はたして…

冒頭のFNNの報道などは、共産党都議団の主張から「強アルカリ性2000トンか」という恐ろしい見出しをつけて不安を煽る報道を行なっておりますけど、詳細なデータがない段階で(疑問形とはいえ)こうした報道を行なうことには疑問が残ります。

引き続き共産党都議団は「簡易検査」を行い、16日にも検査結果が出るとのことでしたが、公的な規格に則られていない簡易なものであれば、いかようにも解釈されてしまうものが出てくる恐れも否定できません。

その調査結果を受けて、また再び様々な主張や報道がなされると思います。

しかしながら、公的機関が行なっている水質モニタリング調査が採取から約2ヶ月かけて検査結果を出すことの意味をよく考え、専門家が同行せずに素人が採取した水を、たったの二日間で分析した「簡易検査」であることを前提として、冷静に受け止めなければならないでしょう。

もちろん、現段階ではわからないことだらけです。地下に溜まった水は雨水かもしれないし、地下水かもしれない。地下水だとしても、汚染されているのかどうか、それもわからない。

「わからない」ということは人の不安をもっとも煽り立てる状態であり、メディアもキャッチーな形でそれを取り上げたい気持ちもわかります。

しかしこうした時だからこそ、しっかりとしたデータに基づいた検証・報道がなされなければなりません。

「都が出してきた調査結果なんて、もはや信用出来ない!」

という声があることも理解できますが、調査結果は科学ですから、規格に則った方法で行えば誰がやっても同じ結果・数値が出るはずです。

エビデンスのない強い単語に惑わされず、都民の皆さまに冷静かつ正確な情報が伝わることを強く望み、また私もそのために情報発信を継続するものです。

それでは、また明日。

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おときた駿

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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