みなさま、はじめまして。
音喜多 駿(オトキタシュン)と申します。
1983年生まれの27歳、東京育ち東京生まれ。
現在は、外資化粧品を扱う企業に務める一介のサラリーマンです。
しかしながら、近い将来の目標はズバリ「政治家」。
ご縁があって、今日からこちらで「政治」をテーマにした
コラムを連載させていただくことになりました。
若者の「政治離れ」が叫ばれて久しい昨今、
皆さまの中にも「政治に関心がある」という方は少ないと思います。
政治家が話題になるのは、「政治とカネ」でのみ…それが普通です。
まして若者で、「政治家になりたい!」なんて思う人は少数です。
度重なる不祥事から政治不信は拭いがたく、政治家への尊敬は皆無。
お金を稼ぐなら、もっと効率が良い職業がたくさんあります。
賢い若者ほど、政治の世界から遠ざかる一方なのです。
それでも、政治は社会にとって必要不可欠な、大切なものだと思います。
政治の力なくして、複雑な近代国家を運営することは不可能です。
このコラムでは、そんな「政治」という話題やその世界の中を
一般の方にも興味を持っていただけるよう楽しく、しかしながら
中身濃く紹介していければと思っています。
また冒頭で述べた通り、僕は政治家志望です。
いずれ、政界に入りたいと強く望んでいます。
しかしながら、今は普通のサラリーマン。
親族に政治家もいなければ、お金もありません。出身も東京です。
所謂「地盤、看板、鞄」が何もない状態なのです。
そんな人間が、どのように政治の世界に挑戦していくのか。
その様子も、このコラムを通じて見守っていただければと考えています。
(挫折、という結末が大いにありうる気もしますが。苦笑)
さて一回目の今日は、自分がなぜ政治の世界を志すようになったのか、
その理由の一端を少しだけお話させていただきたいと思います。
大学時代、僕は政治経済学を専攻していました。
若者であれば多かれ少なかれ、社会に対して問題意識を持ちます。
「このままではダメだ」「社会を変えたい、良くしたい!」
そこで僕がもっとも着目したのは、「女性」の力でした。
卒業論文で歴史上のあらゆる政権を調べるうちに、本当の意味で
「女性」が政権を取って運営した社会は一つもないことに気づいたのです。
これは、大きな損失じゃないのか。
人類はまだ半分の可能性を、丸々眠らせているんじゃないか。
この世界がゆっくりと破綻に向かっていることを、誰もが感じています。
終わらない戦争、行き過ぎた経済競争、広がる格差、環境汚染…
こうした状況は、根源的に好戦的で競争意欲の高い
「男性的なマインド」が作り出したものじゃないのか。
慈しみ、育てる「女性的な価値観」がもう少し、必要ではないのか。
(男女の性差的なお話は難しいのですが、ここではあえて単純化させて下さい)
こう思ったのがきっかけで、政治学からさらに
ジェンダーやフェミニズムにも興味を持ち、勉強を進めていきました。
結果、僕は女性の社会進出が必要であると確信しています。
特に日本では、政治の世界でも企業でも、活躍する女性が圧倒的に少ない。
(マスコミなんて、女性の取締役がほとんどいない異常な世界です)
これを現在の、男性が作り出した枠組み(資本主義)の中で
改善していくのは難しいことです。企業にいくら働きかけても
女性の社会進出はなかなか進みません。
ですから僕は、「政治」側からのアプローチがどうしても必要だと思うのです。
政治家の一番の仕事は「法律をつくること」です。それはすなわち、
「社会の枠組みを変えること」に他なりません。
女性が女性らしく力を発揮できる社会を創りたい。
そして、女性が本当にイニシアティブを取って政権運営する社会がみたい。
それが僕の、生涯における政治目標です。
子育て支援や男女共同参画を声高に叫ぶ女性議員はたくさんいます。
しかしながら、そうした政策をメインにすえる男性議員はほとんどいません。
(こうした施策は、票やお金になりづらいのが現状なのです)
できる限り女性サイドにたち、積極的に女性に権限委譲していく。
パラダイムシフト実現のためには、そんな男性政治家が必ず必要です。
そういう存在に、僕はなりたい。
いま自分は、そんな政治の世界とは程遠い
化粧品の会社でサラリーマンをやっています。
一見無関係に見えますが、実は少し関係があって(笑)。
女性社会実現のために、女性が力を持っている組織を見てみたい。
女性の管理職が多く、女性が意思決定をしている業界って、どこだろう?
そんな理由もあって、初めての就職先を化粧品の会社に決めました。
社員の9割が女性の組織にいることは、毎日が勉強なのです。
男女共同参画を推進する学者さんたちと、
実際に働く女性たちの意識にいかに、乖離があるか。
そんな事実もまざまざと思い知らされる日々です。
こうしたことも、差し支えない範囲で今後、書いていければと思います。
少し長くなってしまいましたが
最後までお読みいただいた方々、ありがとうございます。
今後は自分のこと、日本のこと、社会のこと、世界のこと、
幅広く「政治」に関わるコラムを発信していきたいと思います。
人の数だけ考えがあり、明確な答えはないのが「政治」です。
敏感な分野ですので、公平・客観的な視点で書いていきたいと
心がけておりますが、色々な議論の叩き台として受け止めていただければ幸いです。
それでは末永く、宜しくお願い致します。
オトキタシュン
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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