本日は都議会秋の定例会初日になりますが、
またも本質とは違うところに注目が集まっており、
本当にお恥ずかしい限りです。
<都議会>やじ問題で超党派議連再開 会長発言に疑問も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140916-00000101-mai-pol
127名中100名以上の都議会議員が参加して発足した
「男女共同参画社会推進議員連盟」
この会長に就任した大御所議員が、
今回の都議会ヤジ問題の本質は単に「議場で発言したこと」であり、
「結婚したらどうだと、平場なら僕だって言う」
という認識を示す発言をされたという、
どこから突っ込めばいいのかわからない事態です。
私はこの内容と発言した議員について、
大きく2点の問題があると思っています。
・「結婚したらどうだ」という発言自体は、すでに現代社会ではセクハラであること
・会長職にまである議員が、記者とカメラの前で「平場なら~」と発言したこと
前者については、もはやありとあらゆる有識者たちが
総突っ込みしているので、ここでは割愛します。
もちろん思想の自由があるので、どう考えるのも個人の自由です。
それを本当の身内の中で話し合うのも、まああり得ることでしょう。
ただ、どう考えても記者やカメラがいる取材の場は「平場」ではないはずです。
そのような場で、前置きしながらも「平場」や「完全なプライベート」で言う発言を
公然と言い放つ神経は、もはや私には理解できません。
10万人に1人しか存在しない東京都議会議員、しかも期数を重ねた
ベテランですらこのレベルでしかないことを、残念ながら都民の皆さまには
いま一度認識していただかなければならないのかもしれません。
■
なお、総議員の8割以上が加入して発足した
この男女共同参画議連ですが、私は現段階で加入しておりません。
いかにも
「とりあえず、こういう『入れ物』をつくって、やってるフリをしてればいいんだろう?」
という思惑を強く感じてしまい、この存在自体に疑問を覚えたからです。
(もちろん、この議連をしっかりと運用して、男女共同参画のために
真面目に取り組もうとしている議員さんもたくさんいらっしゃるとは思います)
議連の活動にはお金も時間も割かれますから、
まずはしっかりと活動の方針や内容を確認してから加入の是非を決めよう…
と考えていた矢先の、この出来事でした。
ずいぶん前にご紹介いただいた新聞記事になりますが、
まさに「ヤジに潜む意識こそ問題」なのです。
(リンクで大藪順子さんの記事に飛びます)
本件は発言した議員の謝罪や交代で解決する問題ではないと思いますので、
まずはこうした「価値観」がメンバーにすら蔓延している苦い事実を直視し、
有識者を招いた勉強会の開催など着実な運営されることを期待したいと思います。
舛添知事の所信表明の内容や本定例会の見どころについては、
また明日以降に随時情報発信していきます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: 都議会ヤジ問題