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未利用の「都有地」は情報公開(オープンデータ化)せよ!

都議会の話

今朝は

・TBS「あさチャン!サタデー」
・読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」

の2番組にインタビュー映像で出演しまして、
多くの方から「見たよ!」とご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
ちなみに、私は見逃しました…(録画しておけば良かった)。

前者は野々村竜太郎議員で一躍話題を集めている「政務活動費」について、
後者は待機児童解消のための「都有地利用」についての取材でした。

どちらも「ブログを見て、こちらの問題にお詳しそうだったので…」
とオファーをいただき、ありがたい限りです。つけててよかった、ブログ!

前者の政務活動費については前回の記事の通りなので、
今日は後者の都有地の有効活用について改めてご指摘をば。

こちらについては以前に一般質問で取り上げまして、
その際にも記事にしているのですが、

「都有地」はどうしたら有効・迅速に活用できるか【一般質問】
http://otokitashun.com/blog/togikai/2738/

私は未利用の都有地については情報公開(オープンデータ化)し、
民間側からも事業提案できる仕組み
を提唱しています。

現在は都有地を使って保育所や介護施設などを作る場合、
基礎自治体が計画を立案して事業者を公募するのですが、
この形式だと

「ここにはニーズがない」
「こんな不便な土地は、公募しても事業者が手を挙げないだろう」

と行政側が判断した土地について、
そのまま野ざらしにされてしまう可能性があります。
また、立案から実現までのスピードも非常に緩慢です。

確かに基礎自治体は地域のニーズを調査していると思いますが、
民間事業者も独自のマーケティングデータを持っており、
ビジネスチャンスを積極的に伺っています。

東京都が持っている土地というのはもちろん、
もともとは我々東京都民の土地です。その利用状況について、
積極的な情報公開を行うのはなんら違和感のないことです。

ところが行政側は、

「未利用都有地情報を公開した場合、ただちに民間への売却等が可能な土地と誤解される等、
 地域に無用な混乱を招く恐れがあることなどから、一般に広く公開することは控える」

として、今のところ情報公開には非常に消極的です。
もちろん何事にもリスクはありますが、土地の価値が見落とされている間に、
待機児童たちは文字通りあっという間に大人になってしまいます

本日のテレビ放送に出演していた舛添知事も同様に消極的、
基礎自治体に責任と役割を負わせる方向性のようです…。

彼が公約に掲げた「都有地の有効利用で、待機児童ゼロ」実現のためにも、
引き続き積極的な情報公開を提案し続けていきたいと思います。

参考に、前回の一般質問時の該当部分を下記に転載しておきますね。
それでは、また明日。

平成26年第1回定例会 会議録 3月6日 一般質問
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/proceedings/2014-1/04.html#10

〇十一番(おときた駿君)
次に、都有地の活用についてお伺いいたします。
 都知事の公約されている待機児童ゼロのためにも、介護施設の増設のためにも、都有地の適切な活用は欠かせません。一部に、都有地は便利な場所には残っていない、国有地の利用を検討していくという知事の発言が報道されましたが、都有地のリストを見ると、保育施設、介護施設に利用できそうな土地が幾つか散見されます。実際、私の地元北区の赤羽にある都有地に関して、関心を示している民間の保育事業者もいらっしゃいます。
 また、こうしたやる気のある民間事業者の意欲を吸い上げるためには、空き都有地の現状を都有地バンクのような形でデータ公開するのが有効ではないでしょうか。現在、都有地を福祉施設に利用する場合、区市町村が一義的な窓口になって、土地を指定して、それから事業者を公募するのが一般的ですが、事業者側から見れば、指定された場所以外にも事業を展開したい土地が潜在的に存在するはずです。
 待機児童の現状などは区市町村でも把握されていると思いますが、民間事業者は、独自のマーケティングデータを持っており、ビジネスチャンスを積極的にうかがっています。こうした民間の知恵、民間の力をより一層活用するために、都有地のデータは積極的に公開し、民間の側からも事業提案を出せる形を検討するべきと考えますが、見解をお伺いいたします。

〇財務局長(中井敬三君)
 未利用都有地情報の公開についてでありますが、都有地は、都民から負託された貴重な財産であり、都政の喫緊の課題解決のために最大限有効活用していく必要がございます。
 保育所等の福祉インフラの整備に当たっては、地域の事情を把握し、地元関係者間の調整を行うのがふさわしい区市町村が窓口となり検討を進めていくことが適切でございます。
 一方で、未利用都有地情報を公開した場合、直ちに民間への売却等が可能な土地と誤解されるなど、地域に無用な混乱を招くおそれがあることなどから、一般に広く公開することは控えております。
 今後とも、区市町村と連携し、効果的な福祉インフラ整備を進めてまいります。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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