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ありえない事態!!兵庫県議会議員、野々村竜太郎氏の政務活動費について

都議会の話

何やら、今年は地方議会がやたらと注目されますね…

兵庫県議、政務費で195回出張 号泣し「偽りない」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/98823

195回にも上る「領収書なし」「詳細報告なし」の視察を繰り返し、
約300万円もの不可解な政務活動費の支出が判明した事件です。

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(写真は上記ニュース記事より)

何の意図だかわかりませんが、その号泣記者会見の模様は
あっという間に拡散し、瞬く間に全国区のニュースとなりました。。

このような事態が発生すると、

「議員はこんなヤツらばっかりだ!」
「政務活動費は不正の温床!即刻廃止!」

という声が大きくなると思いますけど、
東京都議会ではまず間違いなく、こんな事態は起きえません

視察に行く場合は厳しくスケジュールや目的が問われますし、
領収書も経路記載もない申請は確実に議会局に突っぱねられます。

参考:合計420万円、平成25年度政務活動費の使用用途を全公開!(再掲)
http://otokitashun.com/blog/togikai/3493/

このような不誠実な政務活動費の支出を行う
野々村竜太郎議員は論外として、それにしても信じられないのは

・このような申請を、兵庫県議会局が受理していたこと
・この事実が3年間、外部から指摘されなかったこと

の2点です。
東京都議会であれば、議会局のチェックはかなり厳しいですし、
それを強引に潜り抜けたとしても(論理的には可能)、

「東京都議会政務活動費調査等協議会」

という第三者機関が条例で定められておりまして、
そこからも審査と指摘が入ることになります。

残念ながら兵庫県議会にはこのようなチェック機関はなく、
議員の暴走を議会局が止めることができなかったようです…。

そして政務活動費は年度で締めた後、
報道機関を含めてその資料が所定の方法で公開されます。
東京都議会では、公開後に必ず新聞記事にもなっています。

このような杜撰な報告書・使用用途は間違いなく
マスコミや市民オンブズマンの目に留まると思うのですが、
そこが3年間も華麗にスルーされたのは本当に解せないことですね。。

こんなばかげた事態が起こるたびに、議員や議会の威信は地に落ちます。
野々村議員はご自身で出処進退を決めるのはもちろんのこと、県議会側も
条例で監視機関を定めるなど、迅速に対応を進めるべきです。

また、もう既に県民のどなたかが動いていると思いますが、
「住民監査請求」を起こして、即刻不適切な支出に関しては、
野々村議員よりきちんと県議会に返還させましょう。皆さまの税金です。

そしてこれは兵庫県議会に限りませんけど、すべての地方議会は
政務活動費について、もっと積極的な情報公開を進めるべきです。
具体的には、インターネットでの公開でしょう(世田谷区などは実施済み)。

政務活動費の報告書は一般人でも閲覧できるとはいえ、基本的に
平日のビジネスアワー内に議会局までわざわざ足を運ばなければいけません。
普通の社会人であれば、そんなことはまず不可能です(やろうとも思いません)。

インターネットでいつでも、誰でも閲覧可能になれば、
今回のような事態はまず間違いなく防止されるか、
少なくとも早期に発見されたのではないでしょうか?

私は政務活動費の透明性を高め、議員・議会への信頼を取り戻すため、
恐らく東京都議会で唯一、自主的に政務活動費の用途をネット公開しております。

ぜひこちらなども確認いただき、皆さまも自分たちの自治体の議会に、
積極的な情報公開を求める声を届けていただければ幸いです。

月々60万円、「政務活動費」の実態を追え!
http://otokitashun.com/blog/togikai/1440/

気になる?政務活動費の使用ルール -広報誌編-
http://otokitashun.com/blog/togikai/1700/

合計420万円、平成25年度政務活動費の使用用途を全公開!(再掲)
http://otokitashun.com/blog/togikai/3493/

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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