-古い政治がもたらした、1億円の格差と1000兆円の借金。-
日本の政界は危機的な状況です。政治家たちは人気取りと政局に走り、「先送りする政治」を何十年にも渡って続けてきました。その結果が、およそ1億円の世代間格差と1000兆円以上の国の借金です。経済が回復する兆しもなく、日本の古い政治は今、グローバル化しスピード感を増す世界情勢にまったくついて行くことができていません。新しい政治家が、新しい政治をおこなわなくてはいけません。
(「おときた駿からのごあいさつ」より)
以上は私が、選挙に立候補するにあたり書いた文章です。
人生で一番最初に作ったチラシにも、全文を掲載しました。
年々増え続け、子どもや若者に先送りされる国の借金。
明らかに破綻し、将来世代はもらえないであろう年金制度。
少子高齢化により、1億人を割り込むことがほぼ確実な人口。疲弊し続け、消滅可能性まである地方。
いずれの問題にも、政治家は真正面から取り組みません。
なし崩し的な国債発行、出生率1.8という幻想を前提とした制度設計、「地方創生」という名のバラ撒き…
こうした「問題先送り政治」と闘うことは、
私の政治家としてのオリジン(原点)の一つです。
ではなぜ、このような「先送り」が政治に許されるのでしょうか。
原因は多岐に渡りますが、2年間弱の政治家としての活動の中で、
その根本原因は大きく「選挙」「政党」「議会」にあると確信するに至りました。
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国政選挙ですら半分の人しか行かず、その大半がいわゆる
「組織票」で構築される選挙に、本当の民意は反映されているのでしょうか。
政治不信は頂点を極め、政治に関心がありながら投票を放棄する人まで存在します。
そして4年に1度の選挙で当選すれば、事実上の白紙委任。
争点が総花的な選挙では政策で投票先を選ぶことができず、多くの場合、政党名で選ぶことになります。
選挙で争点にならなかった政策(秘密保護法など)については、国民は意思表示をすることができません。
ではその政党は、きちんと国民のために政策を選んでくれるのでしょうか?
残念ながら、答えはNoです。
政党所属の議員たちは、自分たちに投票してくれた組織に「恩返し」するために、
貴重な財源を惜しみなくつぎ込みます。既得権益と癒着し、党議拘束で議員たちの行動を縛ります。
そんな議員たちで構成される議会では、「議論」は事実上行われない状態です。
ほとんど官僚や一部業界団体のシナリオ通りに進められ、
素人の集まりである政治家はそもそも太刀打ちすることができません。
このような背景の中、議員という立場にしがみつきたい政治家たちは
一部の有権者にだけ媚を売り、ツケを未来に先送りする政治を続けてきました。
■
こうした現状の「選挙」「政党」「議会」のすべてを変えていくことは、
従来の政党・政治家には決してできません。
みんなの党は、素晴らしい「政策の党」でした。
しかし同時に、その限界も証明することになりました。
理念や政策、もっと言えば既存の「政党」という枠組みでは、
政治を変えていくことはもはやできないのだと思います。
「日本を元気にする会」は、こうした先送り政治と対峙するため、
既存の政党とはまったく異なる形を取ることになります。
4年に1度の選挙だけではなく、重要な政策ごとに国民の声を聞く。
誰よりも国民を信頼し、国民全員の「集合知」で、日本の課題を解決していく。
そのための手段は、すでに用意しています。
正式な発表は20日の記者会見になりますが、
キーワードは「インターネット」「国民投票(のようなもの)」になるでしょう。
党の方針を発表すれば、驚く方がいるかもしれません。
「そんなの、政党じゃない」
「政治の常識ではありえない」
「ただのポピュリズムだ」
そんな批判もあると思います。
ですが、今までの政党と同じことをやっていては、
今の政治を変えることは1ミリたりともできません。
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以上は、入党にあたっての私の個人的な想いです。
政党の公式な見解ではありませんので、
松田公太代表のブログもご参照ください。
松田公太『新党「日本を元気にする会」の発足!』
http://amba.to/1AyDF0A
最後に、メンバーについて私の見解を申し上げます。
上記のような「まったく新しい形の政党」で政治家を務めるには、
議員という立場にしがみつく「職業政治家」では不可能です。
先送りをする政治に立ち向かうため、選挙を恐れない。
そのためには「落ちたらタダの人」ではない議員、もっとありていに言えば、
落選したところで食うに困らないプロフェッショナルであることが求められます。
「まったく新しい政党のカタチ」に強く共感しながら、
落選を恐れない「プロフェッショナル」の集まり。
この二つのメンバーシップを満たした国会議員の方々が、
今回集まった5名であると私は理解しています。
そして政党の綱領や理念、党運営の指針については
20日予定の記者会見で発表する予定です。
お伝えできる情報については、順次公開して参ります。
事前に入党のご連絡が出来なかった皆さまに、改めて深くお詫びを申し上げるとともに、
今後もさまざまなご意見、ご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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