昨日、あれだけ年末年始の議員は忙しい!
と連呼しておいて何なんですが、
ビッグサイトで行われているコミケに行ってきました。
いや、といっても遊びに行ったわけではなくてですね!
の街頭活動に参加をするためです。
今年、東京都で「妹ぱらだいす!2」が不健全図書に指定された折、
情報提供とレクチャーを受けてから、表現の自由を守るために行動を共にしております。
参考:東京都の『不健全図書』に指定された「妹ぱらだいす!2」を読んでみた
http://otokitashun.com/blog/daily/3341/
(こちら、2014年で2番目にアクセスの高い記事でしたw)
同会の顧問である山田太郎参議院議員とともに、
国会や地方議会でどのような法案・条例案が審議されているか、
それによっていかに表現の自由が脅かされようとしているかを演説させていただきました。
■
上記の「妹ぱら」の記事にも書いておりますが、
自由はだまっていても守られる・維持されるものではありません。
特に「表現の自由」は、時の為政者によってたびたび脅かされます。
かつては日本においても、能などの伝統芸能による「表現」が、
社会秩序を乱すものとして規制されたこともありました。
そして現在、為政者や古い政治家たちのターゲットとなっているのが、
今やこのような大規模なコミケまで運営されるようになった
マンガ・アニメ・ゲームといった創作活動の分野です。
東京都にはすでに青少年条例がありますし、国政の場でも
今年は児童ポルノ規制法によって、来年は青少年健全育成法案によって、
「公序良俗に反する」と権力者が決めたものは、規制できるルールが作られようとしています。
これらのルールが成立し厳格に運用されはじめれば、
業界でも自主規制が進んでコミケのような文化の祭典は消滅し、
若者を中心としたこのカルチャーは確実に衰退していくでしょう。
政治家を始めとする大人たちは、複雑化した若者・子どもたちの価値観に、
自らの社会規範を押し付けて縛りつけようとしています。これは、
「自分たちの価値観は正しい」という押し付けに他なりません。
政治家を始めとする権力者たちは、自分たちに理解できない文化を恐れます。
自分たちの権力基盤が揺らぐことが怖いのです。その一方で、自分たちのお墨付きを得た文化には
「クールジャパン」などと名付けて、金銭的な援助まで行おうとしています。
規制も援助も、はっきり言って「余計なお世話」ではないでしょうか。
時代によって変わっていく価値観は、自分たちのものと異って当然だと認識するべきです。
そして、アニメや漫画といったカルチャーの中に、複雑化した若者たちの
センシティブな表現があることを認めるべきです。
マンガやアニメを時に「公序良俗に反する」「行き過ぎた性的表現だ」と取り締まり、
時に「世界に誇る日本の文化だ」「クールジャパンだ」と持ち上げてお金まで出す。
そんな権力者たちの欺瞞に、若者たちは気づき始めています。
若者たちの生み出した文化は若者たちのものであり、
権力者が都合によって差配して良いものでは決してないと、私は考えています。
※
この点につきましては、山田太郎参議院議員のメッセージもぜひご一読ください↓
基本理念と原点に立ち戻って 参議院議員 山田太郎 公式webサイト
http://taroyamada.jp/?p=6090
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政治の世界で表現規制派の力が強く、規制が進んでしまうのは、
若者の声が政治に届かないからです。これだけ多くの人が早朝からコミケに来場するのに、
恐らく二十歳以上で選挙に行っているのは、半分以下でしょう。
それでも、コミケ会場付近で我々がマイクを握れば、
本当に多くの人々が足を止めて、最後まで話を聞いてくれます。
私自身、これだけ沢山の方に熱心に演説を聞いてもらったのは、初めての経験でした。
いつもと同じメッセ―ジの繰り返しになりますが、
最後に政治を動かすのは、皆さま方ひとりひとりの力です。
政治家は、全員の代表者ではなくて、選挙に行く人だけの代表者です。
一票では何も変わらないのではなくて、一票でしか変えることはできません。
マンガやアニメなどの表現の自由とは少し異なりますが、地方議会の場でも
議員たちのインターネットによる情報発信や、メディア規制を進めようとする動きがあります。
港区ではなんと、議長命令によって議員のマスコミ取材の制限までかけられることになったそうです。
港区議会が、議員の取材対応を制限していた | 地方議員のリアル | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/56961
「政治家」という立場にしがみつきたい権力者たちは、
ありとあらゆる手段を使って表現の自由・情報発信の自由を奪おうとしてきます。
こうした理不尽とは来年も、皆さまとともにしっかりと闘っていきたいと思います。
来年の夏のコミケにも、同じ形で参戦させていただくことを楽しみにしています。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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