こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日、千代田区長選挙が告示され、再選を目指す現職・石川まさみ候補の出陣式&夜の街頭演説会に参加いたしました。
人・人・人&大量のマスコミ陣!という感じで、多くの選挙をお手伝いしてきましたが、都内とはいえ基礎自治体の首長選挙でこれほどの注目度を集めることはまさに異例中の異例です。
もちろんその理由の一つは、「改革派・小池百合子知事 VS 守旧派・自民党都連」という構図によるものです。小池百合子知事が
「この選挙は東京大改革を前に進めるのか、止めるのかを決める闘い」
と述べる一方で、自民党都連側は
「あくまで区長選挙なのに、都政の対立構造を持ち込むのはおかしい」
「そもそも都議会自民党は小池知事と政策的に近い。抵抗勢力ではない」
といったことを繰り返し、「争点隠し」「抱きつき作戦」に必死になっています。しかしながらこの2つの主張は、どちらもまったくの誤りです。
確かに首長選挙ですから、区政課題や政策が争点の一つであることは間違いありません。しかしながら一方で、区政と都政は切っても切れない関係にあり、都政での立ち位置は極めて重要なものになります。
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まず前者から、具体的に見ていきましょう。
都知事には強大な権限があり、あとは都議会の過半数さえ掌握すれば、東京大改革はスムーズに進んでいくだろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、実際はそうとは限りません。
東京都は確かに巨大な財源や許認可権をもっていますが、多くの政策の「実行部隊」は23区や市町村などの基礎自治体です。そして都知事と同じく民意(選挙)によって選ばれる区長・市長たちは、決して弱くない権限・意思決定権を持っています。
例えば子育て支援政策の一環として、
「民間企業の保育所参入を促した場合、補助金を出します!」
「小規模保育の導入にあたって、助成を二倍にします!」
などの政策・予算措置を東京都が講じたとしても、基礎自治体が「いや、うちの方針はそうではないから」といって実行に移さなければ、せっかくの予算も使われることはなく、政策は埋没してしまいます。
逆に、都知事と理念や政策が親しい区長・市長であれば、阿吽の呼吸で都の方針に沿って速やかに政策を実行に移していくことができるでしょう。その過程にはもちろん、区議会・市議会が議決することも必要です。
東京都政の政策は都知事・都議会だけで完結することはなく、区長・区議会などの協力なくして実行されることはありえないのです。
先日、「都民ファーストの会」の地域政党化を宣言した記者会見にて、
「都議選という一過性のものではなく、二年後の統一地方選挙を見据えて各市区町村議会や首長選挙への候補者擁立も検討していく」
と私が述べたのは、まさにこのためです。
よって今回、小池百合子知事が推す候補者を選ぶのか・そうでないのかは、直接的に東京大改革の是非を審判する争点であると言えるでしょう。
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もう一つ。最近になって、都議会自民党が盛んに
「小池知事とは政策が近い。我々は抵抗勢力ではない」
ということをアピールしていますが、これはあからさまな選挙対策に過ぎません。
確かに都議会自民党の政策集や予算要望書は、非常にボリュームがあり多岐に渡るものなので、
「知事が言う政策は、この部分に(小さく)書いてある!」
と強弁することは可能かもしれません。ではなぜ、都議会与党として実現力があったはずなのに、今までその政策をやってこなかったのでしょうか?優先順位が違ったことは明らかですし、それはまさに「政策の違い」と言うべきものです。
都議の報酬削減などの都議会改革についても、にわかに都議会自民党が独自案を出すやに噂が流れていますが、こちらもその気であればとっくの昔に実行可能だったはずです。都知事の給与削減の際に、「特別職報酬審議会の答申を得るべき」といって難色を示していた態度とも矛盾します。
過去2回の定例会で小池知事の提出議案に反対しなかったのも、単に対案を出す能力がなかったというだけの話でしょう。これらはあからさまな「選挙対策・抱きつき」であり、選挙後に手のひらを返すことは間違いありません。
このように、小池知事と都議会自民党との路線の違いは明白であると言えます。
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もちろん千代田区民の皆さまには、政策や実績なども見ていただきたいと思いますし、人によってそれぞれ重視する「争点」は異なると思います。
しかしながら、都政と区政には密接な関わりがあること、それぞれの候補者を支援する勢力には明確な政策・路線の違いがあることなどにもぜひご注目いただき、今後の選挙戦の参考にしていただきたいと思います。
石川まさみ公式Twiter
https://twitter.com/ishikawa_masami
石川まさみ候補の街頭演説スケジュールは、こちらの公式Twiterアカウントで告知されます。選挙期間中、また小池百合子知事も応援に入るかも?!なので、ぜひフォローをしてチェックしてみてください。
有楽町イトシア前にお集まりいただきありがとうございました。小池百合子東京都知事から激励のメッセージをいただきました!#区民ファースト #ちよだを守る #石川まさみ #小池百合子 pic.twitter.com/JOebEG3dle
— 石川まさみ(千代田区長選挙) (@ishikawa_masami) 2017年1月29日
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: 千代田区長選2017