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「初詣ベビーカー論争」に感じる、相変わらず少子化一直線な社会の不寛容さについて

日々のこと

【1/8 追記】

こちらの記事も合わせてご一読いただけますと幸いです↓

安全対策を徹底し、ベビーカー置き場も完備。「東京大仏」の乗蓮寺さまに、謝罪のため伺いました
http://otokitashun.com/blog/daily/13882/

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

本日は北区が誇る王子神社に参拝し、近所の商店などにあいさつ周り。その後は実家にて一族が揃い踏みといった1日を過ごしておりました。

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で、2日続けて初詣に関連する話題ですが、初詣に「ベビーカー自粛」を呼びかける寺院が現れたことで、Twiterを中心にネットで激しい議論が巻き起こっています。

(特定の寺院にご迷惑がかかるため、リンクは削除いたしました)

さらに色々と見ていたら、コミケにまでこの話題が延焼していて、

「人混みがあるとわかっていて、ベビーカーで子どもを連れてくるなんて非常識だ!」

という厳しい意見が、少なくともネット上では大勢を占めているようです。

・子どもの安全を第一に考えたら、人混みは自発的に避けるべき
・抱っこひもで十分に代用が可能なはず
・必要不可欠な行事ではないのだから、子どもが小さいうちくらい我慢しろ

などがその中心的な主張で、どれも一理はあると思います。価値観の問題ですから、何が絶対に正しいということはないでしょう。

ただ、定期的に現れるこうしたベビーカー論争を見ていて率直に私が抱くのは、なんと子育て世代にとって不寛容で不自由な社会なのかという想いです。

私は少子化の最大の原因は、わが国が「子どもを産めば産むほど不自由になる社会」であることだと考えています。キャリアは途絶える、学費などの費用は増える。今回のベビーカー初詣のように、あらゆる行動が制限される…。

対して、少子化を克服しつつある先進諸国では、そんなことはありません。学費はタダ、子どもにかかる費用は所得から控除、さらには子どもを産めば手当や年金が増えて、逆に自由度が増すことすらあります。極端に言えば、子どもを産めば産むほど自由になる社会であるということです。

「子どもを産んだら、しばらくは○○くらい我慢しろ」

と、産前に行えていた行動を平然と制限してくるような社会で、一体だれが積極的に子どもを産みたいと思うのでしょうか。

2016年はついに、生まれてきた新生児の数が100万人を切りました。子どもやそれを育てる子育て世代は、文字通りかけがえのない貴重な存在です。

綺麗事は抜きにして、彼らをできるかぎり尊重・優遇し、子連れでの行動が制限されることを一つ一つ解消していかなければ、とてもじゃないですが少子化から抜け出すことは不可能だと思います。

もちろん、そこまでして少子化の解決を望まないというのも、一つの考え方だとは思いますが…。

私自身も、1ヶ月を過ぎた子どもと行動を共にして感じていることですが、とにかく肩身が狭い。ベビーカーを使うなんてもってのほか!という空気です。

ベビーカーの必要性や、その使用にあたっての障壁については、ママさんエッセイストの志乃さんがわかりやすくブログにまとめて下さっています。

2017-01-04

もちろん、子連れやベビーカーを使う側にもマナーや配慮が求められることは言うまでもありません。

その上で、子連れの行動に制限がかかる事態が少しずつ減っていき、社会が子ども・子育てを受け入れる土壌が醸成されることを望むものです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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