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反対のための反対、批判のための批判…。議会に多数派をもたない「改革派首長」の苦悩って

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

本日は奈良市長である仲川げん市長にお招きいただき、「私でいいのか?」という疑問を激しく抱きながら、奈良まで足を伸ばして市政報告会のゲストとして参加させていただきました。

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仲川市長は2009年に33歳の若さで、当時は史上2番目に若い市長として当選した、改革派のいわゆる「青年市長」のひとり。

自民党・公明党などの議会多数派に支えられるタイプの首長ではないため、やはりその議会運営には並々ならぬ苦労があるようです。

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特に奈良市で積年の課題となっている火葬場の新設問題については、長期間に渡って議会から根強い反対を受けたようで…。

直近の定例会で賛成20:反対17という薄氷を踏む採決で、なんとか問題に一区切りがついたとのことでした。

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その後のトークセッションで盛り上がったのが、(すべてとはもちろん言いませんが)「反対のための反対」をする勢力や議員というのが、残念ながら存在するということ。

都政における豊洲市場移転問題などでも、

「300箇所以上も、安全確認が行われていない部分がある!」
「じゃあ、それをすべて確認したら移転を容認されるんですね?」
しません!

「耐震性に問題がある!違法だ!」
「多数の専門家の見解で安全という結論が出ました」
「信用できない!専門家と設計会社、ゼネコンが癒着している!

「ベンゼンが出るような危険な土地には行けない!」
「築地でもベンゼンは検出されてますけど」
築地のベンゼンは良いベンゼン!

という不毛なやり取りが行われることがありまして、こうした方々は絶対に納得することはないので、説得することは不可能です。

かといって、対案(現実性のない築地存続は対案になりえない)を持っているかと言えば必ずしもそういうわけではなく、現行の計画が仮に崩れるようなことになれば、沖縄基地問題のように泥沼化することは明らかです。

奈良市の例で言えば、火葬場という所謂「迷惑施設」を建設する上で、反対のための反対をする方々に対処をしながら、多数派ではない議会に議案を通すのには相当な苦労をされたことでしょう…。

もちろん、「条件付き反対」や対案を持っている方との意見交換であれば、その過程で現行プランが改善されて前進していくことがありえるので、反対のすべてが悪いわけではありません。

しかしながら原理主義的な反対は、問題解決を遠のかせて停滞を生むばかりと言えるでしょう。

奈良市も、仲川市長のように行動力があり、民意を背景に突き進める突破力がある首長が誕生しなければ、この火葬場問題はズルズルと先延ばしにされ続けたままだったかもしれません。

議会の多数派を形成しない状態でも、市政運営をなんとか続けていく改革派市長の姿は、今後の都政にとっても大いに参考になるものでした。

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志のある若手政治家たちの力を結集しながら、都政では東京大改革を、また広くは日本全体の政治レベルアップできるように、しっかしと邁進していきたいと思います。

仲川市長、後援会の方々、そして来場者の皆さま、ありがとうございました!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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