こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
妻と次女が昨日退院してきまして、賑やかな日常がスタートしています。
(写真の手は妻のです)
妻はまだ出産のダメージから回復しておらず、立ち上がるのも座っているのもつらそうな状態。それに加えて深夜の授乳作業により、文字通り痛々しいほどフラフラ…。
可能な限り家事を手伝ったりでサポートをしようと思っているものの、今のところ「なるべく母乳で頑張る!」と言っているので、夜中の授乳に関してはできることにも限界があり。。
産後ドゥーラ(産前産後ケアの専門家)さんのアドバイスで、深夜にお腹が空いたタイミングで食べられる夜食のおにぎりを握ってみたり。
そしたら寝る前に妻となぜか長女がおにぎりを一つずつ食べて、あっという間に残り一つになってしまいました。
ガッデム!!(次は二合炊いて朝食用を含めて6つ作ろうと決意)
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そんな中、読売新聞の記者さんと12月・1月の過ごし方について話をしていたら、なんと都内版で大きく記事にして下さいました。
「部分育休」と言えば聞こえは良い(?)のですが、要は働き方をこの期間は見直して、可能な限り自宅に居られる時間を長くして育児にコミットする「働き方革命」に挑戦しようと考えています。
ご存じの方は多くないかもしれませんが、多くの地方議会には男性はおろか女性の産休・育休制度すらありません。
実際に江東区議会議員である妻にも「産休」という制度はなく、単に議会に欠席届を出して休むということになります(議長から定例会初日に、出産に伴うためのものだとの声明が発表されるらしいですが)。
そもそも男性的価値観が中心となっている議会・政界の法整備が遅れているのは勿論のこと、やはり世間一般的にも
「税金で食べている議員なのだから、任期中に出産・休暇などもってのほか」
「自分の家族より、国民・市民のために24時間働きなさい!」
という価値観が根強くあることは否定できません。
女性議員に対してすらこの状態ですから、当然男性議員の育休制度などあるはずもなく、
「男性議員にも育休制度を!」
という機運は年初に起きた不幸な事件により消し飛び、以後少なくとも数年間は議論できない状態ではないかと思われます…。
しかしながら、議員にこのような非人間的な(とあえて言いましょう)生活を強いるような状態に、持続可能性はありません。
また男性の育児参加が少子化対策として有効であることは、少子化を克服しつつある先進国のデータによって証明されつつあります。
育休と言わずとも男性の育児参加を議員自らが積極的に行っていくことは、社会的にも意義のあることではないでしょうか。
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幸いなことに政治家・議員というのは働く場所を自分で選べる機会が多く、極端な話を言えば本会議や委員会がある日以外は、どこにいても理論上は問題ありません。
3年間の議員生活の中で、調査研究や質問調整・有権者からの陳情なども、その多くはメール・チャット・テレビ電話(スカイプ)などで対応可能だということもわかってきました。
そこで12月・1月は本会議や委員会などの公務の日を除いては登庁することを控え、徹底的に在宅を中心としたスタイルにして育児参加に努めたいと思っています。
男性育休の世論を再び喚起するためには、
「本会議すらも休みます!くらいの勢いでやって欲しい!」
という声もありましたが、前述の高度に政治的な理由により今は現実的ではありませんので、このあたりが精一杯かなと…。
そんなわけで、あくまで文字通り「部分的」な育休という感じで、もちろん緊急案件などについては外出して対応させていただきますので、何かあれば変わりなくご連絡いただければと思います。
とはいえ、18時以降の会食などには原則不参加にさせていただく予定です。忘年会・新年会シーズンに、選挙を控えた政治家がこれをやることは自殺行為な気もしているのですが、それくらいはやらなければ育児参加とは言えまい!!
ちなみにこの計画を何人かのイクメン・元イクメンたちに話してみたところ、
「いやそれ、絶対にキツイよ」
「外に出て働いた方がむしろ確実にラク」
などの激励(?!)をいただいております。とーちゃん頑張るぞー!
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まずは女性議員から、そしてやがては再び男性議員の「育休」制度化に向けた議論がスタートし、子育て世代の議員たちにも仕事と育児が両立できる環境が整うことを期待し、また自分自身の体験から提言していきたいと思います。
新聞記事にもある通り、男性育児で感じたことは積極的に発信していきます。「そんなの議員の仕事じゃない!」という批判もたくさん来そうですが、めげません。
まずは12月出産だと思ってめいいっぱい詰め込んでしまった11月の予定を、産後デューラさんの力を借りながら乗り切りたいところです…
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: ステップファミリー奮闘記, 雑談