こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
先日は児童福祉法改正が国会を通ったことをお伝えしましたが、
もうひとつ大事な法案が通過しています。
改正障害者総合支援法成立の意義を解説〜歴史上初めて、医療的ケアの文字が入る〜
http://www.komazaki.net/activity/2016/05/004801.html
上記の記事でフローレンス駒崎さんが詳述している、
「改正障害者総合支援法」の成立です。
これにより初めて法律上に「医療的ケア児」という単語が明記され、
今後はその支援にも行政の目が向けられることが期待されます。
「医療的ケア児」とは、日常的にたんの吸引や経管栄養などの
医療的ケア・施術を必要とする障害児のことを指します。
通常の障害児以上に特別な支援や技術が必要となる上に、
施設や事業者に加算がつく「重症心身障害児」と見なされないケースも多く、
多くの医療的ケア児が
「保育や療育などの施設・事業者を十分に利用できない」
など、行政サービスから排除されている現実がありました。
この点は私も、2014年の段階で厚生委員会の場を通じて
改善の提言を続けてきたところです。
参考:
●新たな「重症心身障害児」にインセンティブ設定を!制度設計ですべてが決まる社会保障システム
●平成26年11月20日 厚生委員会質問内容(中段あたり)
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行わなければならない行政支援の改善点は多岐に渡りますが、
その一つが特別支援学校に通うスクールバスの充実です。
これまで東京都は、医療的ケア児は
「安全確保が最優先」
「東京都の道路事情に鑑みると、緊急事態に対応ができない」
などの理由で、スクールバスを利用することができませんでした。
保護者の方が毎日送り迎えをする負担は相当なものになりますから、
事実上、医療的ケア児たちは教育の機会からも阻害されてきたわけですね。
先の定例会で出したばかりの文書質問でも、
「都教育委員会は医療的ケアの実施を考えていません」
というけんもほろろな回答…。
しかし、他の障害児たちの負担や東京都の道路事情などというともっともらしいですが、
バスの増便や交通ルートの変更などで検討の余地は十分にあるはずです。
他の道府県ではすでに看護師同乗で医療的ケア児のスクールバスが利用できるエリアもある中、
福祉先進都市を目指す東京都が後手に回っていて良いのでしょうか。
行政改革で財源を生み出せば、実現可能性は十分にあります。
この点は法成立を契機に改めて、舛添都政に問うていきたいと思います。
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なお本日は、TBS系報道番組「ゴゴスマ」に出演させていただきました。
ちゃっかり著作をテロップに入れていただき、感謝です(笑)。
録画に失敗して、自分では見てないんですが…。
明日はいよいよ本会議の開会日。
もちろん疑惑の追及はしっかりと行う一方で、
本義である政策論争・提案もきっちりとやっていきます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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