―◇ 目 次 ◇―――――――――――――――――――――――――――
[1] ブログに書けない、政治のセカイ
-栄光の落日に見えるもの-
[2] この本を読もうよ!-オーケンののほほんと熱い国に行く-
[3] あの頃… -早稲田大学合格体験記-
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[1] ブログに書けない、政治のセカイ
-栄光の落日に見えるもの-
一連の徳洲会問題に加えて、所属政党の方でも分裂騒動があり
メールマガジンの配信が滞り大変申し訳ありませんm(__)m
昨日、猪瀬都知事が正式に辞意を表明しました。
これを受けて私はTwitterやブログなどで、
-彼の「僕は政治のアマチュアだった(=プロではないと政治家は務まらない)」
という言葉には、深い意味が込められているように思います…。
「普通の人が、明日から政治家になれる」世の中は、果てしなく遠い。-
と書かせていただきました。
ここについて、少しだけ突っ込んだ話をしたいと思います。
「石原後継」として自公の応援・推薦を受けてトップ当選した猪瀬氏ですが、
その後の都政運営においては彼らの影響力を排除する姿勢を取り、
自らその後ろ盾を切り離しました。
結果、徳洲会問題が発覚後、文字通り「四面楚歌」となり
彼は「私は政治のアマチュアだった」という言葉を残して表舞台を去ります。
結局ここには、
「何の後ろ盾もなく、政治の世界で昇りつめるのは極めて難しい」
という事実が見え隠れしているように思えてなりません。
猪瀬氏の性格はご案内の通りですので、彼はおそらく
「俺ならできる!」と思ったのでしょう。実際、1年はうまく行きました。
しかし「政治のプロ」たちは、わずかな隙を決して見逃しませんでした。
徳洲会問題の「スケープゴート」にまでできるのですから、一石二鳥です。
利害が一致した人々による包囲網で、彼は問題発覚から一ヶ月で落城します。
とはいえ、猪瀬氏にも活路がなかったわけではありません。
危機管理をしっかりして、問題発覚から適切に対応していれば。
不遜な態度をとったり、曖昧な答弁をしたりしなければ。。
少なくとも私や私の周りの若い世代には、
それほど「猪瀬下ろし」の声は広がらなかったと思います。
何の後ろ盾もない「改革派」の政治家にとって、
最も政治力の源泉となるのは「民意」であり、裏を返せば
それを失えば何もありません。今回の猪瀬氏は、まさにその例です。
今回の猪瀬氏の落城で、どこからか高笑いが聞こえてくるような気がしてなりません。
一時期の橋本さんのように「ふわっとした民意」を掴み続けて(継続が一番難しい)、
本当にしがらみなく改革を続けられる政治家が、果たして現れるのでしょうか?
もちろん私はその存在を目指し、これからもブレることなく
一切の企業団体献金や組織的応援に頼らず政治活動を続けて参ります。
…いま都議会解散したら、絶対戻ってこれなかったけどね(ボソッ)
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[2] この本を読もうよ!-オーケンののほほんと熱い国に行く-
本日は私の「無人島本(※)」であり、
間違いなく「人生を変えた!」と断言できる一冊をご紹介します。
※無人島本
「無人島に何か一冊だけ持っていける本があったら?」
という仮定に対してセレクトされた本。娯楽性、中毒性など
様々な要素から多角的に検討されて選ばれる大変重要な一冊(?)。
オーケンののほほんと熱い国に行く
http://goo.gl/tVFlod
筋肉少女帯のボーカルであり、サブカルにも明るいオーケンの著作。
インド編とタイ編があるのですが、特に面白いのはタイ編です。
「熟練のバックパッカーが書く本は巷にありふれているけど、
何もわからない初心者が急遽、旅に出てそれをレポートする」
という主旨で書かれており、これを読んだら明日からと言わず、
即日でもリュックをかついで東南アジアに飛び立ちたくなります。
英語がしゃべれないオーケンが、文字通り右も左もわからず
異国を旅して、様々な人と出会い、またちょっとしたトラブルにも見舞われる。
そんな姿が、オーケン独特のゆるゆると文体で書かれており、とても心地よい。
で、これを読んだときに高校生だった僕は、
あまりにもこの本の内容が好きすぎて二十歳のときにバンコクへ出発。
およそ3週間かけてオーケンとまったく同じルートでタイを巡り、
チェンマイでは少数民族のモン族に◯◯されて×××するなど、
天地がひっくり返るような経験をして今の私が形成されました。笑
今でもこの本を開くと、あの旅の甘酸っぱい想い出が蘇って
なんだかとてもノスタルジックな気持ちに浸れます。
「旅に出たいなぁ」
そんな疲れた気分の時に、肩の力を抜いて読めて
旅する気分が味わえる、オススメの一冊です。
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[3] あの頃【雑談】… -早稲田大学合格体験記-
「人生の転機」には色々とあると思うけれど、
やっぱり一番大きいのは「大学受験」と「就職活動」だと思うのです。
本日は前者のお話をば。
進学校で典型的な落ちこぼれ方をしていた当時の僕は、
なぜか突然、早稲田大学に惹かれていった。
きっかけは、バイト先のマクドナルドに慶応の先輩がいてモテていたこと。
でもどこか、雰囲気的にいけ好かない部分があったので、
「それなら、俺は早稲田だな!」
と思ったくらいだったと思う。そんな下らないきっかけで調べていくうちに、
不思議と早稲田の魅力に取り憑かれていった。2000を超すサークル、
「バンカラ」という言葉に代表される校風、頭がいいのに馬鹿をやる文化…
いつしか早稲田に入るために、勉強の習慣がまったくなかった自分が
1日16時間以上机に向かうようになった。「国立に行って欲しい」という
親の願いも虚しく、早稲田に必要な三教科のみに特化した。
成績は順調に上がり、早稲田大学の下位学部は充分に射程圏内だった。
そんな自分の第一志望は、第一文学部(現文学部)。世界史が好きだったのと、
文学部には女子が多いだろうという単純な理由だ。異論は認めない。
第一志望の第一文学部の過去問は、20年分以上も入念に、何度も解いた。
ぶっちゃけ、政経や法学部は受かると思っていなかった。
とにかく、第一文学部に合格することが目標だった。
迎えた受験当日、ボロボロになった青本を片手にした僕は
それなりの自信があった。ここにいる誰よりも、俺が過去問をやっている。
第一文学部(の女子の多さ)に対する思い入れの強さも、誰にも負けない。
死角はなかった。完璧なはずだった。
しかし、第一科目の英語試験中、突然の尿意が僕を襲った。
だが、ここまではいい。落ち着け。
勇気を出して手をあげて、補助監督にトイレに連れてってもらえばいい。
少し迷ったが、メインの試験官にその旨を告げた。
案内するのは、髪を茶色に染めた今風の大学生のお兄さんだ。
もちろん早大生だろう、来年から僕もあなたの後輩ですね!
ところでさっき行ったトイレと逆方向に行くんだけど、どうしてだろう…?
「女子トイレはこちらになります」
…待て。なぜ。なぜだ!
確かに、ラルフローレンのセーターを着ていた。
当時の僕は髪の毛も長く、前髪が邪魔なのでヘアピンもしていた。
でも、そんなギャル男いっぱいいるじゃん?!下は学ランのズボンだよ??!
人生を左右する大切な日に僕は、女子トイレにいた。
その後のことは、あまり覚えていない。
相思相愛だと勝手に思っていた第一文学部からは不合格の通知が届き、
その年の4月1日、僕は政治経済学部の新入生として早稲田のキャンパスに立った。
あの時、ちゃんと男子トイレに案内されていたらどうなっていたのだろうと、
ふと考える。女子に囲まれた文学部キャンパスで、人並みに彼女くらいできたのだろうか。
下駄を履きながらガチムチな青春を過ごした本部キャンパスだったけど、
まあ政治学を勉強しなかったら今の職業には絶対についてなかったわけだし、
人生それはそれでアリ、何が起こるかわからないもんだなぁと思っている。
ちなみに、連れていかれた一号館の女子トイレには在学中いってません(当然だよ!)。
楽しかったなぁ、大学時代。そんな想い出話についてはまたの機会に…
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本年も、支援者の皆さまには大変お世話になりました。
メールマガジンでは一足先に、年末のご挨拶をさせていただきます。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。よいお年を。
次回の配信は【1月上旬】を予定しております。
音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 39歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook 音喜多駿
東京維新の会公式Instagram @tokyo_ishin
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