―◇ 目 次 ◇―――――――――――――――――――――――――――
[1] ブログに書けない、政治のセカイ
-恐怖?!「質問取り」-
[2] この本を読もうよ!-フェルマーの最終定理-
[3] ふらりと行きたい、そんな店-「飲み地域」進化論–
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[1] ブログに書けない、政治のセカイ
-恐怖?!「質問取り」-
第三回定例会が終わり、決算特別委員会に
アサインされた私は、人生で初めての「質問」をしています。
国会中継を見たことある人…が何名いるかわかりませんが、
質問者と回答者が交互に一問一答で答えて論戦をする。
都議会の委員会もだいたいそんなイメージです。
ですがこれ、公然の秘密ですが、本当に論争しているわけではなく、
実のところ事前にやりとりの内容はほとんど固まっています。
誤解を恐れずいえば、「台本」があるということです。
まあいくら担当局の局長クラスといえ、広大な範囲の業務の
すべてに精通しているわけではありませんから、いきなり
事業内容や数字を議員から聞かれても答えられません。
ある程度、質問内容を共有して答弁を作っておくのは
スムーズに物事を進めるためにはやむを得ない部分もあります。
つまり、委員会や議会は「始まった時には終わっている」です。
そう、なので過酷なのは、質問と答弁が確定するまで。
役人さんたちが議員と質問の調整をすることを「質問取り」と
言いますが、まあこれがとても凄い!
とにかく質疑に立つ日が決まったその瞬間から
担当局の方がやってきて、「先生、どんな質問をされますか?!」
と催促の荒らし。そして、
「この質問は、決算の場で聞かれるのはどうなんでしょう?」
「過去に似たようなご質問がありまして、回答も重複しますし…」
「この質問は、このように変えた方が良いと思いますが。。」
等、とにかく質問を減らしたり、答えやすいように調整されようとします。
以前にブログでも取り上げましたが、役所にとっての答弁は
とてつもなく重たい意味を持つもの。
できる限り答弁の量は少ない方がいいわけですし、
取組状況が芳しくない事業については、やっぱり答えたくないわけですね(-_-;)
こういうのに負けず、「良い質問」ができるかどうかが議員に問われます。
とはいえ、やはり人と人との付き合いもあります。
今後の流れや展開も考えて、
「じゃあ、この一問は取り下げますので、あとの2つはしっかり答えて下さい」
なんて、ビジネスさながらの駆け引きを行うこともあります。
うーん、なんだか、何をやってるんだという気もしますが…。
というわけで、一つの質問を作るに何回もやり取りをし、
時には深夜までに及ぶ調整をされている議員さんもいます。
こうして行われている委員会なので、当日議員さんは居眠りも…って、おい!!
よしにつけ悪しきにつけ、議会はとても厳格で慣習的なところなのです。
まずは慣れて、しかし染まらず、闘うべきところで闘おうと思います。
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[2] この本を読もうよ!-フェルマーの最終定理-
オススメ書籍を紹介するこちらのコーナー。
今回はあのホリエモンも一押ししていると噂の
フェルマーの最終定理
http://p.tl/wzfp
アマゾンのレビューの好評っぷりもヤバイですが、
本当にこのサイモン・シンさんの著作にはハズレがありません。
いわゆる「サイエンス・ノンフィクション」と言われるジャンル。
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、
余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」
ある数学者が残したあまりにも有名で何回な定理は
いつしか「フェルマーの最終定理」と呼ばれるようになる。
これに3世紀に渡って調整していった、天才数学者たちの物語。
ガウスやヒルベルトなど、数学に明るくない自分でも
知っている数学者たちが挑戦したこの難問。
時代を代表する天才たちが気の遠くなる時間を費やし、
ついに解けず、次世代にバトンを託してなくなっていく、
涙モノのエピソードがたっぷり300年分。面白くないわけがありません!
この難題に、幾多の数学者が少しずつヒントを見つけていき、
(日本人数学者も重要な役割を果たしてます)
ついに一人の天才が、その証明に手をかけたに見えたが…?!
知的好奇心をビンビンにそそられるノンフィクション、
読書の秋に自信を持っておすすめできる一冊です。
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[3] ふらりと行きたい、そんな店-「飲み地域」進化論-
今日は特定のお店のお話ではないのですが、
年齢とともにお酒を飲む地域って変わりますよね?という話題。
(あまり中身のない雑談です。笑)
大学生のころはとにかく新宿・渋谷。
あの頃の僕らが求めていたのは
「とにかく安く」
「朝まで馬鹿騒ぎができて」
「全員が集まりやすい場所」
でした。
女の子と飲むいわゆる「コンパ」でも、
新宿や渋谷で飲むことになんら違和感がありませんでした。
ところが社会人になると、何やら女性陣が
飲み会の場所について異論を唱え始めます。
「新宿とか渋谷は、うるさいから嫌だ」
「もっとちゃんとした店で食べたい」
いつしか我々の主戦場は、
六本木・恵比寿・青山へと移っていきます。
北区民の僕としては口惜しい限りです。
で、これがもっと歳を重ねてくると
銀座・赤坂が主戦場になってくるんでしょうね。
その頃には「コンパ」なんてしていないはずですが。はずですが。
ちなみに、「議員になってから飲む場所変わりました?」
と聞かれることもありますが、特に変わってません。
料亭に行く機会も(今のところ)ありません。
むしろコンパのお誘いが激減したので、
都庁の周りと地元で飲んでることが多いですね。
…話を戻しまして、
新宿・渋谷
↓
六本木・恵比寿・青山
↓
銀座・赤坂
これが1980年代前後生まれの
「飲む場所変遷図」だと思うのですが、どうでしょう。
異論反論お待ちしております(笑)。
ちなみに僕が一番好きな飲み屋街は、高田馬場です。キリッ
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ではでは、本日はこの辺りで。
次回の配信は【11月中旬】を予定しております。
音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 39歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook 音喜多駿
東京維新の会公式Instagram @tokyo_ishin
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