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「半分くらい都庁が嫌いな人でも良い」御用学者・高齢者ばかりの審議会、舛添知事が見直しを宣言!

都議会の話

今日も約7時間に渡る予算特別委員会でした…。
なぜか質問内で公明党と共産党がディスりあう展開に辟易としていたのですが、
そんな中で桝添知事が興味深い発言をされていました。

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画像引用元

「様々な審議会のメンバーを見ると、都庁が大好きな『行政側』の人間ばかり。
 私は半分くらいは都庁が大嫌いという、批判的なメンバーを集めてもいいと思っている。
 そこで様々な議論を行ってもらって、最後には私が判断したい」

おお…そこに踏み込むとは!

ちょうど弁当販売規制の関連で、行政が施策を決定するときには
専門家を集めた「審議会」を事前に開催し、そこで意見聴取をして
議会に上がってくる頃には結論が出ているという記事を書きました。

どうして地方議会では「俎上に載ったときには議論が終わってる」のか?
http://otokitashun.com/blog/togikai/6350/

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都庁には様々な審議会が設置されて議論が行われていますが、
そのほとんどは行政側が「結論ありき」でメンバーを集めてお膳立てをしているので、
活発な議論が行われているかは極めて怪しいことは、まさに舛添知事が指摘する通りなのです。

この審議会問題に加えて言及するならば、
あらゆる審議会のメンバーはほとんどが高齢者ばかりという点が挙げられます。

まあ「有識者」というのに大事なのは権威やハクなので、
自然と経験豊富な高齢の方が多くなる側面は否めないとしても、
その原因は審議会の運営体制にもあります。

ほとんどの審議会の開催時間は、平日の日中なんです。

現役世代の参加に配慮した審議会である、子ども子育て会議ですら18時か19時スタートです。
これでは現役バリバリで働いている社会人層が参加することは、極めて困難と言えるでしょう。

例の弁当規制にしても、主な利用者である当事者の若いビジネスマンが
審議会に招へいされなかった(できなかった)のは、こんなところにも理由があるわけです。

ちなみにこの件、しっかり調べようと思いまして、
東京都が運営する審議会の平均年齢を割り出そうとしたことがあります。

都庁には議会局に調査を担当する部門がありまして、
これは都議会議員たちの調査や研究をサポートしてくれる機関です。
一応、色々な調べ物をやってくれるということにはなってます。一応。

なんで「一応」と連呼してるかというとですね…
この部署、相当に問題があると言わざるを得ないからです。

「主だった東京都の審議会メンバーの平均年齢・プロフィールが知りたい」

という調査依頼を出したところ、根掘り葉掘り要件や対象を聞いた挙句、
2週間くらい待たされて一言、

「個人情報なのでお伝えできません。キリッ」

と言われたときには、さすがに温厚で知られる(?)私もブチ切れて
「二度と頼みません!」と言って追い返しました。待ってた時間を返して下さい…。

その他にも、全然難しくない調べ物を依頼したら

「2~3週間くらいはお時間をいただきます」

と言われ、そんなに待ってたら議会日程終わるだろ!と思って
仕方なく自分で調べてみたら案の定1日で済んだりとか、もう何がなんだかって感じです。

その点、私のお気に入りは「都議会図書館」のスタッフです。

「〇〇の件について知りたい」
「××を質問予定なので、関連資料を調べて欲しい」

とかなりアバウトに依頼をしても、
2~3時間くらいで参考となる適切な書籍をピックアップし、
雑誌の切り抜きや過去の議事録まで持ってきてくれます。

同じ都庁の職員なのに、どうしてこんなに違うんでしょうか…。

余談の方が長くなりましたが、そんなわけで東京都の審議会には
ぜひ批判的なメンバーを集め、また審議会の運営体制にもメスを入れて、
20年・30年後の未来を担う現役世代の声を多く反映する仕組みを作って欲しいと思うばかりです。

本日わたくしがした質問については、
マニアックで説明するのに気合がいるので、また次回以降に…

明日は予算員会の最終日、議決と討論です。
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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