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ついに赤旗デビューしたけど、委員会では共産党さんと闘ってみた

都議会の話

衆院選中に書いていたブログで、全選挙区に候補者を擁立するという
「共産党のスタンスには一目を置かざる得ない」というコメントを書きまして。

やっぱり「選挙区(候補者)調整」は有権者を馬鹿にしてたと思う
http://otokitashun.com/blog/senkyo/5258/

それを見た新聞赤旗の記者さんから連絡があって適当に応えていたら、
単独の記事でけっこう大きく掲載されてました。笑

写真 (1)

しかも掲載日が投票日前日の13日(土)で、
隣に北区の記事を持ってくるという徹底っぷり!

こんなイチ都議会議員のブログを隅々までチェックし、
少しでも票に結びつるため活用するその姿勢に改めて脱帽するとともに、
この人たちが議席を伸ばしたのは偶然じゃないわー、と思いました。。

そんなわけで、新聞赤旗と蜜月関係を築いた私ですが(?)、
本日の厚生委員会では共産党さんと意見を闘わせました。
(直接、議員同士で質疑応答をするわけではないですけど)

今回の定例会で議案に上がっているものの一つが、
児童養護施設や障害者福祉施設の「指定管理者」の更新について。

「指定管理者制度」とは平成18年から運用が始まった制度で、
それまでは自治体や行政が丸抱えしていた施設や事業の運用を民間企業に委託し、
民間のノウハウや競争原理を利用して、サービス向上と経費削減を目指すものです。

原則として行政からの発注に対しては競争入札が行われ、
競り落とした事業者が「指定管理者」として、その事業なり施設なりを
定められた期間「指定管理費」をもらいながら運営していくわけですね。

上記の通り競争入札で選ばれるべき事業者ですが、
厚生委員会で審議するような福祉施設を受託する事業者はほとんど限定されており、
今回もすべての事業者が継続更新で、競争のない「特命随意契約」になっていました。

私は市場原理を重視する立場ですので、
できるだけすべての事業で競争入札が行われるべきだと考えています。

ただ、児童養護や障害者福祉の特殊性は理解しておりますので、
更新に当たっては厳しい査定を行い、特命随意契約に足る十分な理由を示すこと、
行政と受注事業者が緊張感を持った関係を維持することを求めて質問を行いました。

一方で共産党さんは、市場原理を是としない立場です。

定期的に(原則5年に一度)指定管理者の見直しなどすれば、
事業者も利用者も安心・安定した関係を築けない。
継続性・安定性があってこそサービスレベルは向上する。

どうぜ同じ事業者に発注するなら、指定管理者制度なんてやめてしまえ!
それが無理なら、5年と言わず10年、20年というスパンでお願いするべきだっ!!
…極端に言うとこうした立場から質問を行っており、興味深く拝聴いたしました。

とまあご覧の通り、同じ事象について
180度違う観点から質問が飛び交った本日の厚生委員会。
そりゃあこれだけ政治信条の違う都議会議員が

「共産党のスタンスには一目おく」

と述べたのだから、
機関誌の赤旗的には美味しいネタだったのかもしれませんね。笑

政治信条・政策はほとんど真逆ですが、
意見のはっきりしている政党との論争は気持ちが良いものです。

来週の委員会でも高齢者の医療費負担について、共産党さんから議員提出議案が
出されておりますので、真摯に(反対の立場で)議論に臨んでいきたいと思います。

あああ

本日は途中で委員長の計らいでゆるキャラも乱入するなど、
なかなかアットホームな雰囲気の都議会厚生委員会。
機会があったらぜひ傍聴にきてください^^

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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