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スイスのパンが不味い理由とは?舛添知事、集団的自衛権の容認を明言

都議会の話

本日は都議会本会議、代表質問が行われました。

写真 (1)

「代表質問とか、一般質問ってなんじゃらほい?」
と思った方は、過去のブログをご参照くださいませ。

参考:「質問」こそ、議員の花形?
http://otokitashun.com/blog/togikai/1587/

代表質問は主に大会派VS知事の攻防が見どころになるのですが、
舛添知事の答弁は役人によって書かれたペーパーを読み上げるだけでなく、
自分の言葉で回答を差し込んでくるので、なかなか聞きごたえがあります。

本日もっとも興味深かったのは、
共産党からの質問に対する部分。

「集団的自衛権の容認が閣議決定されたことについて、
 東京都としてその取り下げを求めていくべき」

という、まあ共産党らしい質問に対して、

「あくまで国防分野は、国の専管事項」

とした上で、「その上で敢えて申し上げるなら…」
と、下記のような答弁を(おそらくアドリブで)加えてきました。

・私が政治学者として2年間赴任したスイスでは、平和のために多大なコストを払っていた
・徴兵制があるのは広く知られているが、スイスでは市販のパンが不味いと言われている
・なぜなら、取れた小麦はまず軍のための備蓄に回され、古い小麦で市販のパンが作られるからだ

・以上は一例であるが、平和というのは、欲していれば与えられるものではない
・集団的自衛権を行使できないのは、国際的に見てもほとんど日本だけである
・国際平和や貢献という観点からも、集団的自衛権の行使容認は合理的である

自身の経験と知識に裏打ちされた答弁に、
思わず「ほうっ…」という声が議場に漏れていたように思いました。

永世中立国として知られるスイスが、軍備や徴兵に多大なコストを
強いていることは有名ですが、パンが不味いというのは私としても初耳でありました。

代表質問は、細かな都政運営よりも大きなビジョンや方向性について
意見を戦わせるケースが多く、上記のように国政マターについても言及されます。

案外と傍聴して攻防がわかりやすく面白いのは、
たくさんの議員が出てくる一般質問より、代表質問かもしれませんね。

ちなみに、あの「都議会ヤジ問題」が終わってから初の質問日ということで、
議場がどのような雰囲気になるかに一部メディアが注目していたようです。

自民・公明・共産→特に取り決めなし(必要なヤジは、応援でも罵声でも飛ばす)
民主→拍手のみで、ヤジは応援・罵声ともに禁止
みんな→あらゆるヤジおよび拍手も禁止

各会派は自分たちで上記のようなルールで臨んでおりまして、
そうは言っても相手方に対する罵声のヤジはかなり自重されていたように思います。
その分、自分たちへの声援ヤジが大きかった気もしましたけど。

「ヤジは議場の華」

と言われていた時代もあったようですが、
あくまで議論を戦わすのは質問者と回答者。
静かな環境で、本分を全うしていきたいものです。

明日の一般質問では、いよいよみんなの党Tokyoから
上田令子都議が登壇されます!政策通のベテラン議員による、
華麗な追及をお楽しみください。

ネット中継はこちらから。出番は19時過ぎ頃を予定。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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