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オープンデータについて質問したら、紙が大量に返ってきたでござる

都議会の話

さて、定例会のスタート日には前の定例会で
文書質問したものが返ってくるのが都議会のルールとなっております。

昨年末の第4定例会にて

「東京都のオープンデータ施策」
「寄宿舎基準とされたシェアハウスへの対応」

についての文書質問を提出しておいたところ、

写真

なんか、すごい量の書類がきた…。
まったく同じ答弁書が30部あるんですけど。。

たぶん、以前に大物議員の誰かが

「支援者に活動内容を知らしめるために、30部くらいよこせ!」

なんて言い出したのがきっかけなんでしょう。
しかし、希望してもいないのに文書質問をした全議員に
機械的に30部も答弁が配られるなんて、あまりにムダが多すぎます。

気になったので、

「なぜ、30部も印刷して配る必要があるのか」
「いつから、どうやってこのルールは始まったのか」

の2点を担当局に問い合わせてみたところ、驚愕の回答が。

「調べてみましたが、わかりませんでした」

そうですか…。
なんだかわからずに、全議員に30部刷って渡してたんですね。。

「じゃあ僕、次回からは一部もいらないです。その代わり、Wordデータで下さい」
「それは無理です(即答)」
「(脱力)」

うーん、慣習ってすごい。。

で、紙では30部もくれるのに転用可能なデータでくれないので、
こうやってスキャンしてPDF形式でアップしなきゃいけないのですよ。↓

20140226文書質問主意書&答弁書

自分でアップしておいてなんですが、ただでさえお堅い文書を
誰がPDFファイルをクリックまでして読むかって話ですよ。
もうしばらく待てば、だいぶ先に議事録でコピペ可能な形式で公開されますけど…。

今回質問した「オープンデータ」は、行政が持つ有用なデータを
『二次利用が可能な形で』公開すべしという政策です。

それがこのような形で返却されてきて、
データ転載すらできない皮肉な事実になんだか笑ってしまいました。
この姿勢がすべてを物語っているとしかいいようがありません(苦笑)。

ちなみにフォローしますと、紙の件は担当の役人さんだけが悪いわけではないのです。
議員に対するサポートをおこなう部局は、議員の意向なしでは勝手に
業務改善を行うことはできません
。この紙30部を機械的に配ることも

「議員本人たちが、それを疑問に思ってこなかった」

ということでしょう。
細かい点ですが、希望しない議員には配布しない、
データでの送付の検討などを提案していきたいと思います。

これも議運になるのかなーー。
議会を変えるって大変だ…。

なお、オープンデータとシェアハウスに対する質問。
どちらもすんごい淡泊でつまり、

「現状は様子見です」
「ルールに従って、今後も適切に対応します」

という回答でした。
場を改めて、もう少し詰めていかないとダメですね。。
こちらも粘り強く、働きかけを続けて参ります。

ちなみに本日は会派MTGにて、
議案や予算案の精査を行いましたが、

S__5316621

これくらいの資料を一斉に広げることになります。
こりゃ単純にタブレットやPCにリプレイスはきついわなー。。
書類やデータのまとめ方から検討しないと…。

なんてことに考えを巡らせつつ、
それでは皆さま良い週末を!

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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