ひらけ、東京!!

猪瀬都知事の辞意表明にいたる始末について

都議会の話
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本日、猪瀬都知事が辞意を表明されました。

すでに辞任されたかのような言い方をされる人もおりますが、
現時点では「辞表」を提出した段階であり、
これから本会議にてそれを承認する議決が行われます。

といっても否決されることはまずないわけで、
12月24日に開かれると予想される本会議でご勇退されます。

まずは1年間、大変お疲れ様でした。

特定の政党の寄らず、改革派としてのスタンスを取っていた猪瀬都知事には
大きな期待をかけていただけに、辞任は避け難かったとはいえ、
やはり一抹の寂しさと無念を感じずにはいられません。

11月22日、この問題が発生した当初、私は正直
これが辞任にまでつながるとは思っておりませんでした。

もちろん批判は起こるし、求心力の低下は避けられない。
しかしながら、適切に謝罪と対応をすれば、それで幕引きになるだろう、と。

「似たような企業団体献金を受け取っている議員たちが、
 そこまで強硬に知事だけを責められるわけがない」

とタカをくくっていたのも事実です。
しかし、その予想は大きく裏切られました。
(ルールの範囲内で受け取っている政治献金とケースが異なるのは当然ですが…)

そして知事の対応も、褒められるものではないどころか、
むしろ最悪に近かったと間近で見ていて素直に感じます。

二転三転する答弁。すっとぼけ、ときに居直る。
民間企業の危機管理対応などと比べてみても、間違いなく
「もっともやってはいけない事例」を地でいってしまったと思います。

結果、知事は既得権益や大会派と闘うためにもっとも重要な
「民意」と「求心力」を見る見るうちに失ってしまい、都政の停滞は明らかでした。
この事態に我々も、「年内のご決断」を求めるという結論に至りました。

もう少し早ければ、「出直し再選挙」という道もあったかもしれませんが、
もう言っても仕方ありません。この件を猪瀬さんだけの問題で終わらせず、
「政治とカネ」の関係を断ち切るために不断の努力を続けること。

それが猪瀬都知事に「ご決断」を求めた私たちの責任だと思っています。
彼が最後に繰り返した

「僕は政治のアマチュアだった(=プロではないと政治家は務まらない)」

という言葉には、深い意味が込められているように思います。
「普通の人が、明日から政治家になれる」世の中は、果てしなく遠い。

そして、今回の報道と都議会の対応について少しだけ。
時を経つにつれて、

「まるでいじめのようだ」
「都議会議員はもっとマシな仕事をしろ!暇なのか!!」

などの声も届くようになりました。
確かに、質疑の中であまり建設的ではないものもあったと思います。
その点は真摯に反省しなければなりません。

しかしながら今回の報道、特にテレビは本当にごく一部を切り取ったもので、
今回の都議会の対応をかなりデフォルメしたものと言わざる得ません。

総務委員会の中でも、知事の行動をネチネチと掘り下げるのではなく、
知事による東電病院への対応を始めとする政治的な癒着関係などに
かなり鋭く、正確に切り込んでいった委員もおられましたし、

誰もが初めから「辞任ありき」で知事を追い詰めていったわけではなく、
きちんとした説明と答弁を引き出したい一心から真摯に質問を準備し、
都知事と向き合っていた都議会議員も多くおられます。

しかしながら、テレビ報道などではそうした
ともすれば退屈なシーンは一切流れず、

「横柄な言葉遣いで知事を問い詰める委員」
「五千万円の模型をカバンに押し込もうとする姿」

ばかりが繰り返し放映されました。
また、すべての議員がこの問題にかかりっきりだったわけではなく、
こうしている間にも各議員がそれぞれ都政への課題に取組んでいます。

今回、日頃スポットライトの当たらない都議会に
注目が集まることになりましたが、メディア受けする場面のみが
繰り返し放映されることで、誤ったイメージが先行したこと
は少し残念です。

こうしたスキャンダラスな出来事ばかりではなく、
ぜひとも常時から都政へご注目をいただけるようになればと願うばかりです。

都知事選挙の準備で、慌ただしい年末を迎えることになりそうです。
それでは、本日はこの辺りで。

ここまで書くか!?
誰も語れなかった「不都合な真実」を、
現役議員が赤裸々に明かす。

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ギャル男でもわかる政治の話
おときた駿

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 34歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員2期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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