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東京都のホームページに、年間3億円以上?!

都議会の話

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本日は決算の目玉、「総括質疑」が行われました。
(遠くから撮ってもらったため、写真はボケてます…)

総括質疑は東京都の関連する決算すべてに対して質問できる機会で注目度も高く、
分科会と違って質問時間も厳密に定められています。

ちなみに持ち時間はもちろん
会派の所属議員数に比例しまして、

自民党:120分
公明党:40分
共産党:30分
民主党:30分
みん党:15分
みんな:15分
生活者ネット:15分

という感じでございました。
自民党パイセンェ…

少数会派ということで限られた時間でしたが、考えた末
今回は東京都の運営するホームページについて質問しました。

なぜ全局を横断する総括質疑であえて取り上げたかと言いますと、
東京都は各局に分かれて膨大な数のページを持っているんですけど、

東京都ホームページのメイン
http://www.metro.tokyo.jp/

枝分かれしている各局のページはそれぞれの局が完全に縦割りで管理しているため、
運営業者も全体の費用も誰も把握していないという恐ろしい事態になっていたからです。

このため、各局の事務事業説明会や分科会ではなく、
全体を串刺して質問できる本会議か総括質疑でしか俎上に載せられなかったわけですね。

で、どこに聞いても全体でかかった費用はわからなかったので、
すべてのページの管理局に一つずつ問い合わせて費用を調べたところ(・・・)、

どこまでを「ホームページに係る経費」とするかは難しい部分もありますが、
少なく見積もっても毎年3億円以上の経費がかかっていました。

誰に聞いても「見やすい!」なんて思われないページに、3億円?!

ということで、この運営形態や業者の選定方法、
デザインやコンテンツ管理について丁寧に調査を重ねまして、

・入札や見積もり競争で着実にコストを軽減している局がある一方、
 毎年同じ事業者と随意契約しているため、5年間まったく経費削減できていない局があること
・事業者の情報も全く共有されていないため、当然バラバラの業者に発注して、高コストになっていること

・総務局が所轄する総合データサーバーを使用しているところもあれば、
 独自に外部サーバーを契約している局もあり、そこに明確な規則性が見いだせないこと
・東京都は「metro.tokyo.jp」というURLを持っているが、各局が独立ページを作る際に
 独自のURLを取得するケースもあり、これについても一貫したルールが存在しないこと

・新たなシステム(CMS)を導入し始めている局もあるが、
 そのタイミングも方法も統一されていないため、無用なコストが生じていること
・そもそも各局のホームページがデザインもコンテンツもバラバラなこと

などをしつこーく細かーーく質問させていただきました(苦笑)。
結果、ITの行政改革を担当する局長から

「東京都のホームページ運営は統一感を欠いている状態である」
「改善に向けて、全力で取り組んでいく」

との答弁をいただくことができました!
以前にも述べた通り、公式な場での答弁は非常に重い意味を持つので、
きっとこれから改善に向けてきっちりコミットメントをしてくれることでしょう!

ただし、この改善について明確なロードマップ、
つまり期限についての言質を取りたかったのですが、
残念ながらそこまで具体的な数字を示されるには至りませんでした。

前回の記事で行政の数字に対する意識について述べましたが、
どうも「期限・締め切り」についても認識が甘い部分があるように感じるので、
こちらがしっかり遂行されるかどうかを引き続きチェックしていきたいと思います。

長くなりましたが、取り急ぎ今日はこんなところで。
明日は早く起きるぞー!

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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