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行政?東京都?の数字意識について思うコト

都議会の話

民間企業に勤めていた時代は
営業やらマーケティングやらに従事していた私ですが、
やはりビジネスにおいて一番重要なのは「数字」です。

人材について他人と情報共有するときも、

「彼はリーダーシップがあって責任感もあります。
 このエリアの次期マネージャーにふさわしい人材です」

とか言われてもまったく判断できませんが、

「彼は入社◯年目、営業経験は×年です。
 昨年度の営業実績は××万円で、マネージャーとして期待できます」

と説明されればある程度納得できます。
なぜなら、数字というのは誰にとっても平等な
「客観的な指標」だからです。

なぜいきなりこんな話をしたかと申しますと、
行政の方とやり取りをしていると、どうも民間に比べて
数字に対する意識が欠けていることが多いように感じるからです。

もちろん、すべての局や職員さんがそういうわけではありませんが、
決算についての打ち合わせなのに数字を持ってこなかったり…。
また例えば、ある日には施策について

「啓発のため、リーフレットを◯◯万枚作って配布しています」

と説明されたのですが、

「その制作枚数の根拠はなんですか?」
「昨年に比べてどれくらい増えたのですか?」
「現在の消化率はどの程度で、目標に比べて進捗率はいかがですか?」

ということを聞いても、担当者が
数字を把握していないこともありました。
また別の施策については、

「施策の効果測定のため啓発も兼ねて、
 5年に一度事業者アンケートを実施しています」

というので、おおそれは素晴らしい、
ではなぜ毎年やらないのですか?と伺ってみたところ、

「毎年とっても、あまり数字が変わらないので…

と言われてひっくり返ったことがあります。
それ、発想がまるで違う方向になってません?!
目に見える成果を出すために、どうすればいいか考えるのが筋ではないかと…

都議会では、執行機関になんらかの質問をすると
担当の方がとにかく直接来て色々と説明してくれるのですが、
周りくどい説明より数字だけズバっと欲しくなる時が多々あります。

議員と執行機関のやり取りにメール文化が発達していないのは、
実は数字のやり取りをする習慣がないからではないかと睨んでいます。
(考えすぎかしらん)

以上は私の個人的な実感でありまして、
もちろん部局によっては鬼のように細かい数字を
取り扱っている方々もいるかと思いますが、

そんなことを考えながら、決算審議と闘う毎日でございました。
それでは明日の原稿の詰めに戻ります。どろん。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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