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セクシャルマイノリティとDV、警察相談について提言いたしました

都議会の話

行政からの答弁等はないので正規の拘束力はありませんが、
議員は議会や委員会の外でも行政機関に対して
いつでも意見や提案をすることができます。

この度、警察・消防委員会である立場を活かして、
警視庁のご担当者に

「セクシャルマイノリティのDVと警察対応」

ついて調査書・提案書を提出いたしました。

※セクシャルマイノリティ
sexual minority 性的少数者。
セクシャリティ(性的な指向や嗜好、行動や性自認など)における少数派のこと。
主にゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの人々の総称として使われる。

今回の主な提案内容は以下のとおりです。

・セクシャルマイノリティ専門の生活相談ダイヤルの設置
・または、相談窓口への専門知識を持った相談員の配置

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背景には、行政機関のセクシャルマイノリティへの無理解があります。
特に同性間のDV(ドメスティックバイオレンス)についてはNPO等にその相談事例が多く、

「勇気を持って警察に相談しにいったが、相手にされなかった」
「『どっちが男役?』などと詮索され、信頼できなかった」

という声が多くあります。
こうした状況の中で

「通報しても相手にされないから無駄だ」

とDV相手に脅迫され、警察に相談できず
被害が拡大してしまった事例もあります。

またDVからは離れますが、同じくセクシャルマイノリティが
警察への相談を躊躇して通報しないことから、彼らが集まる場をねらった
強盗殺人事件や傷害事件が都内で起きています。

例)<新木場・夢の島緑道公園 殺人事件>関連記事
http://park.y-cru.com/homogari/news-kiba.html

DVや犯罪被害だけに限らず、セクシャルマイノリティへの行政の無理解が
疎外感と「生きづらさ」を招き、それが一因ともなってセクシャルマイノリティの
自殺率の高さは異性愛者と比べて数倍から十数倍に及ぶとの調査結果もあります。

こうした事例などを調査し取りまとめ、現場職員への指導・教育の重要性を確認するとともに、
特にその先駆けとして「警視庁総合相談センター」に具体的な対応機関を設置することで、
対応改善を図ることを提言した次第です。

ここに至る経緯は、以前に私が私的につけていたブログにて
セクシャルマイノリティの方を蔑視する発言があり、謝罪したことがきっかけです。
(その節は私自身も無理解の極みであり、大変反省しています。)

この過程でセクシャルマイノリティを支援する複数の団体の方にお会いする機会をいただき、
彼らを取り巻く環境やその課題、解決策について様々なご意見をいただきました。
(例えば都営住宅には、同性のカップルは入居できないなど。先進国ではできる国が多い)

問題は広範囲で、警察に関わることだけではありませんでしたが、
まずは自分の職責でありコンタクトを取りやすい警視庁に
対応改善を求める提案書を提出いたしました。

今後も具体的な事例を集める調査を進め、
引き続き警視庁の担当者と密に連絡を取り
目に見える対応改善が行われるよう働きかけて行きます。

取り急ぎですが、活動のご報告まで。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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