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都議会からは「意見書(と決議)」が出せます

都議会の話

昨日は4時間耐久会派ミーティングが行われまして、
今回の定例会で提出された「意見書」について
会派の賛否のスタンスを決めるべく精査をしておりました。

意見書」ってなんでしょう??

都議会に限らず地方議会は、地方自治法第99条の規定により
国会及び政府に意見書を提出することができます。

要は都議会の範疇でなくて、国政で議論されるような
消費税増税やら憲法改正やらについて、

「都議会としては、国会及び政府にこのように要望します!」

という公式な意見表明ができるのですね。

ただし、どこまで効力があるのかは極めて不透明ですし、
ほとんど決定していることについて実質後追いで提出して、
実績作りの「パフォーマンス」のように使われていることもあるように思えます。

※都議会の過去の意見書はコチラから↓
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/opinion/

なお、意見書の他に「決議」というものもあり、
こちらは国会や政府に提出するものではなく、

「都議会はこのように考えてますよ!」

世間一般に対して所信表明するものです。
過去の例を見ると

「核兵器廃絶に関する決議」
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/opinion/2013/1-06.html

なんて勇ましいものもございまして、
こちらが世間にどれほどの効果があるのかはさらに不明です。苦笑
(政治的にはなんらかの意味があるのかもしれませんけど)

意見書や決議は慣習的に会派が提出主体となるようですが、
条例案と違って「議員数○○名以上」という縛りはありません。

なので、物理的にはバンバン提出することができます。
ただしこれが正式採択されるためには

付託された委員会で採択され→本議会でも採択される

という非常に高いハードルがあるため、
少数会派が提出する場合には予め多数派工作をしていく必要がありますし、
「共同提出者」という形で会派横断的に連合を組む場合もあります。

また、「もうちょっとここを、こう直してくれれば賛同するよ」という
駆け引きが会派間で事前に行われることもありまして、これを業界用語では
修文を出す』といいます(文章を修正するからですね)。

そんなわけで、意見書・議案も議案や質問と同じようにだいたいは
俎上に載ってきた段階では結論が出てることが多い…と思いきや。。

男気があるのか一本気なのか無謀なのかわかりませんが、
こうした交渉や根回しを一切せずに意見書を乱れ打ちしてくる政党さんもございまして(苦笑)、
都議会では毎定例会、結構な数の意見書・決議を精査することになるみたいです。

今回は

・消費税増税について
・TPP交渉参加について
・違法貸しルーム対策について

など、ホットな国政マターがおよそ20本各委員会に提出されました。
これらについて会派の賛否やその理由を議論していくのですが、
国会議員になったみたいでけっこう楽しいです(^^)

みんなの党のアジェンダと照らし合わせ、賛同できるところには賛同し、
都議会として価値のある意見書・決議が採択されるよう
交渉し、時に修文を出し、内容を精査して臨んでいきたいと思います。

次回の定例会では、自会派からも効果的な意見書を提出したいですね!
それでは、今日はこの辺りで。

※おまけ

10月1日は都民の日です。
「都歌」があるのを知ってましたかみなさん?!
(僕は知りませんでした…)

ボーカロイドverを発見したので、リンクを張っておきます。
都民の皆さまはぜひ画面に合わせて熱唱してください(^^)

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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